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過去問の取り組み方
繰り返しますが、センター現代文の対策には過去問演習が適しています。ここでは、過去問の解き方について紹介します。ちょっと工夫するだけで、本番に向けた実践的な対策ともなります。
本番を意識したうえで解く
入試はどの科目も解答時間が決まっています。センター国語も例外ではなく、日頃から本番に近い環境の元で過去問演習に取り組むことで、センター試験当日も100%の実力を発揮できるようになります。具体的には、
・時間を80分計って解く(センター現代文だけ解く場合は40分)
・学習机や椅子がある静かな場所で解く(図書館や学校、学習塾がおすすめ)
・机の上には許可された筆記用具だけを置く
この3つを意識して解くことで、本番の緊張感や、鉛筆やシャーペンしか使えない環境に少しずつ慣れていくことができます。せっかく解き方のコツを掴んでも、それを活かしてこその入試です。試験慣れしていない方は時間があるときに本番を意識した環境を演出して取り組んで慣れていきましょう。
復習こそ丁寧に!時間をかけて自身の弱点と向き合おう
過去問演習は、採点して点数を出して終わりではありません。きちんと復習してこそ力がつきます。復習するときは論理のつながりを丁寧に読み取って、読み間違えた箇所、誤った理解で読んでいないかを細かくチェックしましょう。
間違えた場合、接続詞の存在を無視していたり、言い換えや指示語を誤って認識していた可能性が高いです。細かいミスに気づかない方は、雑に読むクセが付いて同じミスをする傾向にあります。
細かいポイントであってもしっかり確認し、ケアレスミスを未然に防げる読み方や解き方を身につけましょう。
【おまけに】現代文の勉強で実践してほしい勉強法〜書き込みの効果について〜
補足ですが、日々の現代文の勉強に役立つアドバイスを紹介します。それは、「書き込む」ことです。
読解問題は文字が多いので、書き込みをためらってしまう方がよくいます。まして現代文となれば傍線部と自分で引いた線がごちゃまぜになってしまったり、読みにくくなってしまうことが多々ありますよね。
それでも、書き込むということは「解答のための重要な箇所をマークする」ことであって、重要な情報が強調されてより解きやすくなるのです。設問の要求に正しく応えるためにも、書き込んで情報を整理するのを習慣化しておきましょう。
最後に
ここまで、センター現代文の解き方を3つのステップに分けて紹介してきました。読むことではなく「設問の要求に正しく応えること」が大切です。このことを意識したうえで、設問を先に読んでキーワードを把握し、キーワードや接続詞を意識しながら本文を読み、根拠を複数見つけて消去法で解答していくことが大切です。
また、演習材料には過去問が適しています。解き方は理屈で考えるのではなく実戦経験を積み重ねて使いこなせるようになってください。このとき、本番のプレッシャーに負けないよう、緊張感のある空気に慣れていくことも忘れずに。
また、書き込まずに読んでいては解答に直結する情報を十分に整理できないので、大切だと思う箇所に書き込みを加えるようにしましょう。
センター現代文は、解き方のコツを掴んでしまえば、安定して9割近くを取り続けることができます。ケアレスミスさえ防げれば確実に満点を取れるので、解き方が一貫せず現代文の点数が安定しない方はぜひとも取り組んでみて、本番では高得点を目指してがんばってください!