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はじめに
センター英語で9割得点できる受験生の、センター英語の時間配分を知っていますか? 今回は、実際にセンター英語で9割超えを叩き出したトップ受験生の時間配分と、過去問を有効に活用したセンター英語勉強法をご紹介します。センター英語満点を目指す受験生のあなたにはもちろん、センター英語で7割〜8割を確実に達成したいあたなにもおすすめの勉強法をまとめていくので、是非参考にしてみてくださいね。
センター英語9割取るために必要な4つのこと
センター英語で9割以上得点するには、知っておかなくてはいけないことが4つあります。
これから述べる4つのことを踏まえた上で、センター英語で9割を取るための勉強方法を実践していきましょう。
①配点を知ること
まずは得点配分を知り、9割以上得点をするためには落とせない問題を把握しましょう。
2015年度のセンター試験本試験の得点配分を例に見ていきましょう。
『センター試験過去問レビュー 英語』(2016)を参考にすると、
第1問14点
A 発音 2点×3問
B アクセント 2点×4問
第2問44点
A 文法 2点×10問
B 整序 4点×3問
C 応答文 4点×3問
第3問41点
A 対話文 4点×2問
B 不要文選択 5点×3問
C 要約 6点×3問
第4問35点
A 図表 5点×4問
B 広告・書類 5点×3問
第5問30点
長文問題(手紙・メール) 6点×5問
第6問36点
長文読解問題 6点×6問
となっています。
この配点の中で、9割を取るために確実に得点しておきたい部分をあらかじめ自分の得意不得意に照らし合わせて考えておきましょう。
私の場合は、発音・アクセントにかなり不安を抱えていて、文法事項をど忘れしてしまう可能性もあったので、
第1問 8点
第2問 40点
第3問~第6問 満点 合計190点
の目標を立てていました。
本番では普段と異なる環境での受験になるので、多少の焦りや不安から得点は下がってしまいます。そのため目標点数は190点に定めていました。
できる・できないや、自信のある・無しに関わらず、センター英語9割を突破したいのであれば190点を目標にしましょう。
もちろん解いている時は満点を取りたくなってしまいますが、1問のミスも許されないと思い込んでしまうとかなり緊張してしまうので、なるべく満点にこだわらないようにしましょう。
②どの問題ができないかを知ること
得点配分を確認し目標点が決まると、次は目標点までにどの部分の勉強が足りないかを実際に過去問を用いて判断します。
1年分では判断しかねますので、3年分ほど試しに解いてみましょう。
上述した大問別の目標点と分野を、自分の得点と見比べてみてください。
第1問が解けていなければ「発音・アクセント」
第2問が解けていなければ「文法事項」
第3問~第6問が解けていなければ「英文解釈・長文読解」
の単元が力量不足ということになります。
③苦手を徹底的に潰すこと
目標点に足りていない単元が判明すれば、徹底的に苦手単元を勉強しましょう。
もちろんセンター試験の問題形式に慣れることも大切ですが、慣れるだけでは満点をとることはできません。
まずは自分の力を伸ばすことがセンター英語9割への近道です。
④時間配分を知ること
センター英語9割を目指すには、試験時間ギリギリで全問解ける程度ではいけません。
余裕を持って、15分程試験時間を余らせることを目標にしてください。
つまり、65分で一通り解き終わることを目指してください。
見直しや不安な問題の解き直しに時間を使うためです。
試験時間を15分も余らせるには、センター英語の半分以上を占めている長文読解で時間を短縮する方法が最も効果的です。文法問題では、どの受験生も選択肢の判断にあまり時間をかけないため短縮するのが難しくなっています。
速読を身につけて、長文を早く終わらせられるようになることが最も現実的です。
速読の身につけ方は後述します。
センター英語9割を目指すための理想的な時間配分は、
第1問 5分
第2問 15分
第3問 10分
第4問 10分
第5問 10分
第6問 15分
となります。
あくまでも9割取る人の理想時間配分です。
【まとめ】
センター英語で9割得点するために必要な4つのこと
①【点数的目標】9割~満点(可能・不可能を気にしない)
②【時間的目標】65分で解ききる(時間が足りないという状況にならない)
③配点を調べ、目標点に届いていない単元を参考書・問題集で徹底的に勉強する(①を達成するために)
④時間配分を考えた上で、速読で長文読解にかかる時間を短縮する(②を達成するために)
3STEP!センター英語9割到達のレベル別勉強方法と参考書・問題集
ここからはレベル別(得点別)に勉強法を紹介していきます。
いきなり9割を狙うのが嫌だという人にもおすすめの段階的な学習方法になっています。
①センター英語の得点が7割に届かない場合
まずは7割を超えたいという人がやるべき勉強法を紹介します。
上述した得点配分を、「7割」という基準を持ってしばらく観察していると、第3問~第6問の配点合計が142点、つまり7割以上の得点が長文読解問題に集中していることに気が付きます。
極端に言えば、発音・アクセントと文法問題が0点でも、長文読解問題で満点を取れば7割超えを達成できます。
こう聞くとセンター7割超えなんて簡単にできそうに思えませんか?
長文読解に力を入れて確実にセンター7割超えを達成できるようにしましょう。
【7割を超えるための勉強法と参考書・問題集】
発音・アクセントと文法問題はひとまず忘れて、長文読解に特化した勉強をしましょう。
長文には基本文法事項も含まれていますので、長文読解力を鍛えているうちに文法事項も身につきます。
【基本的な単語力を身に付ける】
長文を読めるようになるには単語力と構文把握力が必要です。
30ページを1週間毎日繰り返して覚え、次週は次の30ページを毎日繰り返し覚えるというやり方で単語を覚えましょう。
毎日10個ずつ新しく覚えようとしても次の日には前日覚えた単語を忘れてしまっています。ある程度の数をある程度の日数繰り返して覚えることで忘れにくくなります。
私がセンター英語9割突破するために使っていた単語帳は『英単語ターゲット1900』です。出題頻度順に単語が載せられていて、学習しやすくなっています。
センター英語9割突破するためには、「常に試験に出る基本単語800」と「常に試験に出る重要単語700」を覚えてください。
【基本的な英文読解力を身に付ける】
『英語必修構文101』
基本的な英語構文を紹介してくれています。
長文を読むにはまず短文を読めるようになる必要がありますので、『英語必修構文101』で初歩的な文を読めるようになりましょう。
『エキスパート最新英語構文124』
『英語必修構文101』よりも難しい文章や問題が収録されています。
センター試験レベルの英文を読めるようになるには丁度いい難易度の参考書となっています。章末問題にはセンター英語第3問と同じ程度の長さの問題が出題されているのでセンター対策にはぴったりです。
【長文読解力を身につける】
GMARCHの過去問長文
センター英語の長文を速読できるようになるために丁度いい問題です。
速読できるようになるための最強の勉強法は、
全文和訳→音読
です。
読解力を付けるための勉強なので、設問は解く必要ありません。
解きたければ、
設問を解く→全文和訳→音読
の順で勉強してください。
全文和訳はめんどくさいですが、非常に質の高い勉強であり、最高の復習方法である音読の効果を一層引き上げます。全文和訳→音読勉強法では基本文法事項も身につくため、第2問での得点も少し上がってくるはずです。
復習の時に英文に単語の意味や構文を書き込みたい場合にはコピーをとって書き込み、音読の時には何も書いていない原本を使うようにしましょう。
【まとめ】
センター7割に届かない場合は、
構文読解用問題集と実戦的な長文過去問を「全文和訳」と「音読」で勉強し、長文を読めるようにしましょう。