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はじめに
苦手科目を克服するには、得意科目以上に時間が必要です。つまり、試験本番から逆算して、各教科をどう勉強していくのか、どう苦手を克服していくのかが非常に重要ということ!今回は、秋から挽回、苦手科目を克服して合格を勝ち取った先輩から、お話を伺いました。
◆3年生の夏休み明け。英語も物理も化学も基礎が定着していなかった
科目ごとの勉強の時間配分に苦労しました。特に自分が好きな数学に時間をかけてしまうことが多かったので、3年の夏休みが明けても、おろそかにしていた英語と物理、化学の基礎がまだ定着していなかったんです。
でも、夏休み明けからはセンター試験の対策も始めなければならなかったので、時間がいくらあっても足りないような状況になってしまって。
それまで古典や英単語の暗記もほとんどできていなかったので、センター試験模試のスピードについていけず、点数が伸び悩むようになりました。
まずは、数学にかける時間を最低限まで減らしました。
そして、朝起きてからと夜寝る前に英語と古典の暗記、学校の授業間の時間と昼休みで物理と化学の基礎問題の演習、放課後は各教科の実践問題をローテーションで行い、時間の無駄をなくすよう心がけました。
帰宅後は、1日の復習を大事にして、定着を促しました。
◆満点は必要ない。「少し下のレベル」の問題演習で合格点を狙った
10月までは二次演習に力を入れました。特に物理と化学の苦手意識は消えなかったので、志望校よりも少しレベルの低い問題を確実に解きこなせるようにと思って。
物理と化学は、その中での苦手分野を克服するためにも努力しました。
まず、物理は波動と電磁気が根本的に理解できていなかったので、教科書を理解するまで熟読。1日に1つの事柄を理解していくように進めていって、1ヶ月程で教科書が頭に入りました。
化学については理論の部分が弱かったので、教科書、資料集を活用して、具体的に実験の様子などから考えることで、理解を深めました。
二次試験ではすべての問題を解いて満点を取る必要はありません。
私の高校では『二次試験は6割が目標』と言われていたので、志望校よりも少しレベルの低い大学の問題がスラスラ解ければ、本番で合格点は取れると考えて、この方法をとったんです。
また、苦手分野を抱えたまま入試を迎えるには大きな不安があったので、早めに潰そうと考えました。教科書に書いてある内容が理解できていれば、九州大学の試験に関しては問題ないと思い、とにかく教科書を完璧にすることに力を入れました。
◆基礎が固まって、安定して問題がスイスイ解けるようになった
はい。まず、基礎が使いこなせるようになりました。
物理に関しては、それまでは問題文の理解に時間がかかっていましたが、この勉強を取り入れてからは、どの運動が組み合わさったものなのか、どんな力が働いているのかが瞬時にわかるようになったんです。
化学に関しては、複雑な計算問題も噛み砕いて、順序立てて解くことができるようになりました。公式同士のつながりなども意識できるようになり、時間短縮にもつながったと思います。
次に、点数が安定するようになりました。
過去問演習では、安定して7割以上が取れるようになったんです。基礎的な問題を落とすことがなくなったことがひとつの要因だと思います。
もう少し文系科目に力を入れていれば良かったと思います。実際、センター試験のみの国語と世界史はほとんど手をつけていなかったので、試験一週間前までに詰め込むような形での対策になってしまったので。
ー勉強に集中できるように、なにか心がけていたことはありますか?
耳栓をつけたりしていました。放課後の教室での勉強ははかどりましたね。
あとは、気分転換に学校への行きと帰りで道を変えたり、やる気がでないときは 日記をつけて反省してから寝るようにしたり、いろいろ工夫していました。