特色
東北の地域医療の未来を支える医療人を育成
東北・北海道地区唯一の薬学教育機関として1939年に創立、1949年に東北薬科大学として開学されて以来、本学は「われら真理の扉をひらかむ」という建学の精神のもと、薬学、生命科学の分野において先端的な研究を展開してきました。
2011年に発生した東日本大震災という未曽有の大災害で疲弊した東北地方の医療を支援するため、2016年4月には、日本で37年ぶりとなる医学部を開設し、現在の「東北医科薬科大学」として地域医療に貢献する医師の養成を開始しました。
2022年3月に卒業した医学部1期生は、2年間の臨床研修を終え、この春から専門領域の医師として新たな一歩を踏み出しています。
【医学部】令和7年度入学者選抜(令和6年10月実施)より、新たに総合型選抜(東北地域定着枠:募集人員 20 名)を導入
本学医学部の使命は、東北地方の地域医療・災害医療を担う医師を育成することです。本学では令和 4年に第 1期生が卒業し、多くの卒業生が東北地方の病院への勤務を始めました。しかしながら東北地方の医師数は全国平均より少なく、特に東北
5 県(青森県・秋田県・岩手県・山形県・福島県)では一部の地域を除いて医師不足が続いています。そこで、従来の学力を中心に評価する一般選抜だけではなく、東北 5県の地域医療に従事する強い意欲を持ち、医師に不可欠な問題解決能力や適性を有し、人間性豊かな人材を求める目的で、総合型選抜(東北地域定着枠)を実施します。
【医学部】東北の地域医療への貢献を条件とした修学資金制度は、定員100名中35名が対象
医学部新設の最大のミッションは2011年の東日本大震災後の東北の医療を担う人材を育成し、総合診療力を持った医師を東北に根付かせることにあります。
2011年3月11日に発生した東日本大震災により東北地方は甚大な被害を受けました。
元来医師不足に悩まされている中で、カルテや薬なども流出し、医療活動は非常に困難を極めました。沿岸部の医療機関も壊滅的な被害を受け、残った医療チームと各地からの救援チームは限られた物資・環境の中で不眠不休の救護活動に当たりました。
現在、被災地の医療の提供体制は徐々に回復してきていますが、引き続き医師が不足している状況です。このため、医学部では日本全国から高い志を持った方に入学していただき、東北の医療に寄与していただくことを条件とした修学資金制度を設けています。
【薬学部】2022年3月卒業生進路決定率 薬学科96.1% 生命薬科学科100%
薬学部では80年を超える長い歴史と伝統のもと薬と医療に関連する様々な領域において社会に貢献できる医療人を育成してきました。
東北医科薬科大学の就職指導は、配属教室責任者とキャリア支援センター、学生との三位一体体制で行っています。個々の能力と適正、将来の思考を見つめ、豊富な情報提供やガイダンスを通じて就職支援を行っています。
また、毎年約300もの事業所が参加する合同就職説明会等を通して、自身の進むべき道や理想とする職場環境などをより具体的にイメージすることができます。