史学科
多分野の歴史の真実を探り、現代社会が抱える課題を見つめる
史学科で歴史を学ぶということは、ただ知識を勉強するのではありません。みずからの手で、歴史を研究し叙述することまで含めた学びです。日本、東洋、西洋の、世界のあらゆる地域のあらゆる時代に思いをはせながら、研究の主題を定め、これまでに積み重ねられてきた学問の成果を検討し、史料や素材を探求し、自身の方法を修練し、そして思索を重ねて文章に表現します。そして最終的に卒業論文を作成するまでに至ります。このようにして、学問の場に時を重ね、実力を身につけた学生時代の記念としての卒業論文が、まぎれもない自身の著作として、みなさんの書棚の一冊に加わることになるのです。
そのような史学科では、日本史・東洋史・西洋史の3分野が一体となって教育・研究に取り組んできました。日本の大学における歴史系の学科では、入学の時点で専攻する分野が分かれている場合が少なくありません。しかし、本史学科では、入学時点で専攻する分野の区別をせず、1年次の学習の過程で興味を伸ばし、2・3年次に専門とする分野を定めてゆくよう指導しています。専攻分野への分属はどの演習に所属するかという形で行いますが、各演習は履修する人数の制限を行わないため、複数の演習に所属することも可能です。学び、研究する対象も、高等学校までのそれとは異なって、はるかに広範なものになります。大学の歴史学では「発見」が重んじられ、高等学校までの「覚える歴史科目」とはまったく異なった学び方になります。自分でテーマを決めて、史料や研究文献を集め、読解・調査を行うことが中心で、いわば「探求する歴史研究」となるのです。本史学科では、高等学校までの覚える態度を脱して、新たな関心を育てながら、探求する研究の要領を身につけるように指導しています。
定員:95人
入試制度:一般選抜/共通テスト利用選抜/学校推薦型選抜/その他編入学試験等
初年度納入金(予定額):1,393,800円