はじめに
「薬学部に進学して、薬剤師を目指したい」そう考えている受験生も、多いのではないでしょうか。
難しいのは、薬学部の選び方。国家資格取得に向けて授業を進める点はどの大学も一緒のため、どこも同じに見えてしまいますよね。
しかし、実は大学によって授業内容や施設によって違いがあるのをご存知でしょうか。
例えば日本大学薬学部では、5年次の実務実習を見据えて、4年次に実際の現場と同じような設備で「プレ実務実習」を行ったり、病院で働いていた実務家教員が授業を教えたりと、学びの環境が充実しています。
そこで今回、日本大学薬学部の先生にインタビュー&授業に潜入! 実際の学びの様子を覗いてきました。
現場を想定した授業内容や設備を揃えているのが、日大の魅力
薬剤師教育センター 菅野 淳史 先生
薬物治療学研究室 林 宏行 先生
薬剤師教育センター 西 圭史 先生
今回は3名の先生にお話を伺いました。
1人目に話を伺ったのは、林 宏行先生です。
――薬学部の授業の特徴を教えてください。
実際の現場を想定したカリキュラムが組まれているところです。特に4年生で行うプレ実務実習は、5年生で行う病院や薬局での実務実習を見据えたもの。
現場と同じ設備を使って授業を進めることができたり、授業によっては実際の現場で働いている卒業生の薬剤師が患者役として授業に参加し、学生を指導してくれたりと、充実した環境で学ぶことができます。
――先生が考える、薬学部の魅力とはなんでしょうか。
伝統があるため、日本全国の病院や薬局に先輩の薬剤師がいる点だと思います。プレ実務実習や実務実習でも先輩薬剤師に教えてもらえますし、その後の就職先においても先輩がいる可能性が高いため、安心して仕事に打ち込めると思います。
また普段の授業においても、希望すれば薬学部以外の授業を受けることができるため、幅広い知識を身につけることができます。薬学に加えて興味ある分野を学ぶことで、能力を高めていってください。
――林先生、ありがとうございました!
実務家教員として、実際の現場の雰囲気を伝えるよう意識しています
――学生に教える際に、大切にしている点を教えてください。
私の20年にわたる臨床経験、病院薬剤師の経験をいかに噛み砕いて、わかりやすく学生に伝えられるか、ということを意識しています。特に私は実務家教員として実務を教える役割を担っているので、これから臨床に行く学生や、実習から戻ってきた5年生、就職を控える6年生に向けて、少しでも実際の現場の動きや雰囲気を伝えられるような授業を心がけています。
他の医療系学部とは違い、薬剤師は調剤のみならず、ドラッグストアの販売や、製薬企業の医薬品の情報担当等、進路の幅が広いのが特徴です。目指す就職先によっては必ずしも臨床経験が必要なわけではありませんが、実務実習を経験するからには、その経験を充実したものにしてほしい。将来、どこで働くにしても、薬剤師としてしっかりと振る舞えるように意識を持って、授業に参加してほしいと思います。
――菅野先生、ありがとうございました!
薬剤師にとって大切なのは、患者さんの気持ちを理解すること
――薬剤師を目指す上で、大切にすべきことを教えてください。
患者さんの気持ちを理解すること。これが一番大切だと思います。薬はおいしくないですし、点滴だって出来ればやりたくないはず。そんなときに患者さんに対して、優しく声をかけたり、時には会話をしたりしながら、相手に寄り添ったコミュニケーションをとることが大切です。授業ではなかなかイメージしづらいですが、実務実習や実際の現場での経験を通じて、こういったことも学んでいってほしいと思います。
薬剤師として、自分が提案した薬を飲んだ患者さんが元気になっていく姿を見るのは嬉しいもの。また大学卒業後も研究を続ければ、自分が作った薬が、世界中の患者さんを救うことだってあるかもしれません。とてもやりがいのある仕事なので、少しでも興味のある方は、ぜひ進学を目指してみてください。
――西先生、ありがとうございました!
プレ実務実習の授業に潜入! 気になる授業の雰囲気は?
3人の先生のお話はいかがでしたか。実習などの授業の大切さが伝わるとともに、大学の魅力も伝わってきましたね。
また今回は特別に、実際の授業の様子も覗いてきました!
行われていたのは、4年生の「プレ実務実習」における3つの授業です。
水剤調製: 液体の薬の調製を学ぶ授業
計数調製:錠剤やカプセル等の薬の調製を学ぶ授業
無菌調剤:無菌状態での薬の調剤を学ぶ授業
どれも薬剤師になるためには、欠かすことのできない大切な授業。手袋の付け方から薬の扱い方まで、先生が教えている一つひとつの事柄が、将来に活きてきます。
授業を受ける学生の表情も真剣そのもの。充実した設備と先生の指導の中、5年生での実務実習を見据えて、授業が進められていきました。
おわりに
先生方のインタビューと、授業の様子をお伝えしてきました。
日本大学薬学部では充実した設備の中、現場を見据えた授業や実務実習で、薬剤師になるために必要な知識と技術を身につけることができます。
実際に薬剤師として働く先輩に教えてもらったり、充実した環境で学んだりできるのは、日本大学薬学部ならでは。ぜひ少しでも興味があれば、調べてみてはいかがでしょうか。みなさんの頑張りを、応援しています。