目指すは、東大、京大! 合格に必要なことを大学生に聞いてみた!

はじめに

みなさんは、東京大学や京都大学にどんなイメージを持っていますか?
日本トップレベルの大学、自分も目指したいけどなかなか難しそう……そんなふうに考える方は多いと思います。
そこで今回は、東京大学と京都大学に合格した3人の先輩にインタビューを実施! 中学、高校時代の勉強法や、Z会、またZ会の東大個別指導教室プレアデスに通うことで確立できた勉強習慣、合格に至るまでに取り組んだことを伺いました。

Z会OB・OG

東京大学文科二類1年 依藤匡志さん
出身高校:筑波大学附属高等学校
Z会東大進学教室渋谷教室出身

京都大学農学部資源生物科学科 泉澤真由さん
出身高校:カリタス女子中学高等学校
Z会東大進学教室渋谷教室出身


プレアデスOB

東京大学工学部機械情報工学科4年 手島浩太さん
出身高校:東京都立西高校
プレアデス渋谷出身

Z会東大進学教室・Z会進学教室大学受験部
Z会エデュース取締役
宮原さん

Z会東大進学教室・Z会進学教室大学受験部 副代表兼渋谷教室長
冨崎さん

高校時代はどんな生徒だった? ―東大合格者・依藤さんの場合―

――はじめに、依藤さんが東大受験を決めた理由を教えてください。

依藤:東京大学を志望した理由は、端的に言うとレベルが一番高い大学だと思ったことに加えて、進学選択(進振り)という仕組みを通して幅広い科目を学習できるというところに魅力を感じたからです。

――冨崎さんから見た、依藤さんの印象を教えてください。

冨崎:依藤さんは、綿密に全教科の学習計画を立てる生徒で、細かく言語化された計画表を見せてくれたのが印象的でした。
感覚的に勉強を進める生徒も多いなかで、依藤さんはなぜ綿密な計画表作りに取り組んでいたのですか?

依藤:小学校時代からそうなのですが、教材で学んだ内容を「自分の言葉でまとめ直して言語化する」ことで初めて理解が深まるという実感がありました。これを続けることで成績も上がっていったので、中高時代、そして大学生になった今も同様に、自分の言葉でまとめるようにしています。学習計画についても同様で、人から言われたことをそのままやるのではなく、自分の言葉でしっかりと計画を立てるようにしました。

冨崎:その積み重ねが正しかったことは、記述が重視される模試でも高2からずっと良い成績をとり、そして見事合格を勝ち取ったことが証明していますね。ちなみに、Z会教室での学習はどうでしたか?

依藤:楽しくできました! 例えば世界史の論述。本来は1時間程度で終わらせるところを、私は2〜3時間かけてじっくり取り組んでいました。その内容について、先生から「こうしたらもっと良くなる」と、アドバイスをもらうことが多々あり、深みのある勉強につながりました。先生が論理的に指導してくださったことが自分に合っていたと思います。



高校時代はどんな生徒だった? ―京大合格者・泉澤さんの場合―

――泉澤さんが志望校を決めた理由を教えてください。

泉澤:私は高校時代から土壌学を学びたい気持ちがありました。そこで農場の広さや実習の豊富さ、そしてアドミッションポリシー(学校が求める学生像)を照らし合わせた結果、京都大学が第一志望になりました。

――冨崎さんから見た、泉澤さんの印象を教えてください。

冨崎:依藤さんとは対照的で、成績がなかなか伸びずに苦しいことも多い受験勉強だったという印象です。
泉澤さん自身、精神的にもつらい状況だったと思いますが、どのようにモチベーションを保っていましたか?

泉澤:模試の点数を見て、「諦めた方がいいかも……」と正直思っていました。しかし、京大にいきたい気持ちが強く、ひたすら勉強の毎日。冨崎先生にもアドバイスをもらって、できることから取り組んでいきました。
また、私は中学1年生の頃から勉強記録をずっと付けているのですが、それを見返すことがモチベーションにつながっていました。中1から高3まで6年分の記録を見返して、「ここで折れるわけにはいかない」と、自分を鼓舞していましたね。

冨崎:努力を視覚化していたんですね。私からは「科目間の優先順位をつける」「交通整理をする」ことをアドバイスしましたが、具体的には何をしていましたか?

泉澤:特に点数が伸び悩んでいた物理の復習を意識していました。高校3年生の夏休み前の段階で、4月分からの復習に取り組む。その後に英語に着手するなど、優先順位をつけていました。

冨崎:泉澤さんは、学校の授業の進度の割に問題集を解くペースが早かったんです。しかし、模試では点数が伸び悩んでいる。つまり「順調に見えて、理解が浅いのではないか」と感じました。
目標とする京都大学に合格するには、それではダメ。たんに公式を覚えるのではなく、「完璧に理解できた」と確信できるレベルにまで持っていかなければ通用しません。泉澤さんは妥協せず、きちんと復習に取り組むことで、理解を深めていったのだと思います。

泉澤:それができたのも、Z会の教室の授業のおかげです。例えば物理では、ただ単元を進めるのではなく、「〇〇だから△△になる」という原因と結果の関係性を丁寧に教えてくれました。それがあったから、本当の意味で公式や現象を理解することができたのだと思います。


――宮原さんは、これまでの話を聞いてどう感じますか?

宮原:二人に共通している成功要因は、言語化だったり、勉強記録だったり、自分を客観視できていたことにあると思いました。過去の指導経験からは、何ができて、何ができていないのかを理解している受験生は結果が出ています。
私が進路指導をする際には「自分で計画を立ててもらった上で、模試を受けた結果等を自分で分析し、計画を自ら修正できる力を身につけさせる」ことを意識していました。
もちろん折りに触れ「こうした方がいいよ」とアドバイスをすることもありますが、自分で気づいて軌道修正しつつ、前に進む力を身につけることができたら、大学に入ってからはもちろん、社会に出てからも自らを助けることになります。
また、自分のやり方を貫いたこともポイントですね。勉強のやり方は人それぞれなので正解はありません。自らの選択したやり方を続けることは非常に大事です。2人はそれがしっかりできていたのだと思います。


東大受験を経験した講師が考える、合格までのロードマップ

―続いては、Z会東大個別指導教室プレアデス出身で、現在は同塾で講師をされている手島さんです。東大受験を経験している立場から、指導において意識している点を教えてください。

手島:学校の授業は、生徒の理解度合に関わらず、同じ密度・スピードで授業が進んでしまいます。私が個別指導であるプレアデスに通い始めたのも、そんな集団特有の授業に違和感を感じたのがきっかけでした。
プレアデスの講師となった今は、生徒の理解が浅いと感じたら時間をかけて教えたり、よくできている単元があれば、「軽く流そうか?」「もっと深くやってみようか」と工夫してみたりと、本人の理解度に合わせて、密度の濃淡を意識して教えています。

――手島さんが思う「合格する子」の特徴はなんですか。

手島:共通している点として、何が足りないのかを自分で考えられることが挙げられます。他人からの指摘や模試の結果で弱点を知るのも大事ですが、主体的に、「できないところを克服して、さらに伸ばしていくことを効率よく行うにはどうすれば良いか」を考えながら質を高めていける生徒の合格率は高いと思います。

――手島さんの東大の合格体験は、どのように授業に活かされていますか。

手島:私が通っていた公立高校の授業は進度が遅く、私立と比較すると1年くらい差がありました。そういった状況を加味して当時は勉強の計画を立てていたのですが、そのことが今の指導に役立っています。
例えば、中高一貫の子は授業の進度が早いため演習に時間を割いたり、公立であれば当時の自分の状況を振り返って計画を一緒に考えたりと、実体験をベースに一人ひとりに合わせた授業を行っています。



勉強も部活も精一杯取り組んで、充実した高校生活を送ろう!

――最後に、東大・京大を目指す高校生にメッセージをお願いします。

依藤:得意科目を作れると精神的に楽になります。私は数学が苦手だったのですが、高校2年生の頃に、数学1と数学Aを総復習するイメージでZ会の授業で演習問題に取り組みました。自主的に勉強し、先生が配る類題でもう一度復習する流れを作ったことで、数学が得意になった経緯があります。
高校2年生までに英語や数学を得意科目にできると、後半の理科地歴などの学習に全力投球できます。工夫して、頑張ってください!

泉澤:高校2年生までは志望校を決めていなかったので、受験勉強を頑張ろうと思えませんでした。ただ、それでも勉強をする習慣は大切だと思っていたので、定期テストには毎回全力で取り組んでいました。
高校生活は勉強以外にも興味のあることを調べ、体験できる時間。私自身、色々な活動に参加してやりたいことを探していたことが、結果的に受験へのモチベーションと、勉強方法の確立に結びつきました。みなさんも、勉強も、自分のやりたいことも、頑張ってください。

手島:私が受験生の頃は、高校の授業の進度が遅いことを前提に「基礎をしっかり固めていくぞ」「その上で応用まで解いてやる」と、熱意を持って主体的に取り組んでいたのが良かったと思います。みなさんも、一つひとつのことをしっかりと理解しながら、取り組んでいってください。
また、高校生活は勉強だけでなく、部活や課外活動にも全力投球してもらいたいです。部活に手を抜かないでやっていた子の最後の半年間のアクセルの踏み方には、すごいものがあります。勉強も部活もどちらも全力投球することで、高校3年生になったときに出力の最大値を上げられますので、高校生活はいろんなことにチャレンジしてください!


おわりに

東大、京大の2人の現役大学生、また東大受験を経験して講師をしている方のお話はいかがでしたか。
受験においては、早めの準備や、普段から本番を見据えて勉強することが何よりも大切です。
ぜひこれを機に、これからの目標を考える、また将来に向けて一歩を踏み出してみてください。
またご紹介した、Z会の教室では、難関校受験を意識した受験対策を実現できます。こちらも興味があれば、ぜひご覧ください。

この記事を書いた人
    【PR】Studyplus編集部
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