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はじめに
「商品開発」「広報」「人材育成」。この3つの仕事に共通して活用されている学問がなにか、みなさんはわかりますか?
それは「心理学」です。
心理学を活かせる職業というと、すぐに思い浮かぶのは「心理カウンセラー」のような仕事かもしれません。しかし、世のなかではもっと幅広い領域で、その知識が応用されています。先ほど挙げた3つの仕事は、ほんの一例。みなさんがよく知っている仕事や職業にも、心理学の知識が活かされているかもしれません。
そこで今回は、実際に心理学の学びが仕事に活かされている「商品開発」「広報」「人材育成」の例を紹介しながら、心理学という学問の魅力についてせまっていきます。
心理学の学びは、仕事のこんなシーンで活かされています!
まず、商品や製品を開発する「商品開発」を担当する「商品プランナー」の例から紹介していきましょう。「商品プランナー」という仕事では、消費者や市場のニーズを分析し、世のなかのトレンドを敏感に取り入れながらコンセプトを立案していくことで、ターゲットに合った商品を企画していきます。このとき大切になるのが、ものごとに対する好き嫌いがなぜ起こるのか、あるいは商品を選ぶときの消費行動への理解です。そして、理解するにあたって活用されるのが社会心理学や産業心理学で学ぶ専門知識で、これを応用することでヒット商品を生み出すプランニングや販路開拓を進めていきます。
企業をPRする仕事である「広報」では、人についてより深く知る必要があります。企業に対して関心や好意をもってもらったり、より良い印象をもってもらったりするために、マーケティング心理学や応用心理学という分野の専門知識が応用されています。そのひとつが、「ザイオンスの法則」といって、アメリカの心理学者ロバート・ザイオンスによって提唱された「単純接触効果」の理論です。その概要は、人はよく知らない人やものに対しては警戒心を抱いたり、攻撃的な態度を取りやすくなったりしますが、何度もふれることで警戒心が薄れ、関心や好意をもちやすくなるというもの。たとえば、選挙カーから候補者の名前を連呼したり、15秒程度のテレビCMを集中的に放映したりするのもこの効果を狙ったもので、単純な接触回数や頻度を高めることで好感度を高めることができます。
「人材育成」につながる「人事」や「キャリアコンサルタント」という仕事で活躍するためにも、心理学の学びは欠かせません。組織や人のプロフェッショナルである「人事」の仕事では、生産性を向上させる働き方やより良い人間関係づくり、仕事の満足度を向上させていくために、産業・組織心理学の専門知識が大いに役立ちます。一方、それぞれの人にとって適した職業の選択や能力の開発をサポートする「キャリアコンサルタント」の仕事にも、同じく産業・組織心理学で学ぶ専門知識が応用されています。たとえば、その人がこれまでに培ってきた経験や能力、適性や興味などに合った職業を選択するための助言をしたり、能力開発メニューの立案をするにあたっては、相手の立場に立ってものを考えることが必須。つまり、人の心を理解し、より効果的なアドバイスを行うために、心理学の知識が欠かせないというわけです。
ほかにも、学校の教員はもちろん、さまざまなスクールで専門的な知識や技術を教える教師。お客さんと対話しながら好みに合った商品を提案し、販売するショップ店員。メンタルケア、美容ケアなど、心身をリラックスさせストレス解消や体調不良の改善をサポートするセラピストといった仕事でも、心理学の知識が活かされています。
ビジネスに応用できる心理学を、5つのSTEPで学べる京都橘大学総合心理学部!
このように心理学は、世のなかのさまざまな仕事で活用されていますが、心理学の知識や理論を学べることはもちろん、“こころ”を起点に多様なビジネスの現場で活躍する人材の育成をめざしているのが、2023年4月に開設される京都橘大学総合心理学部です。
京都橘大学総合心理学部の特長は、次の5つのSTEPで基礎から実践まで、着実に専門性を高められるところです。
STEP1【心理学研究・社会実践の基盤となるデータサイエンスのスキルを全員に】
STEP2【複雑なこころの仕組みにアプローチ。心理学の基礎的知識・技能を総合的に学ぶ】
STEP3【心理学の確かな専門性を充実した5つの領域(※)で磨く】
STEP4【心理学を基盤に1キャンパスだからこそ学べる環境。クロスオーバーな学びで、心理学Plus 1の力を】
STEP5【心理学を実社会で活かすPBLや社会連携などの実践的な学び】
※5つの領域:臨床心理学領域、社会・産業心理学領域、発達・教育心理学領域、行動・脳科学領域、健康・福祉心理学領域
以上、5つのSTEPを通じて、企業や医療・教育機関、対人関係など、多様な場面で生れる“こころ”を起点とした、社会のさまざまな「?」を解明する力を養っていきます。
また、総合心理学部では、人の“こころ”やマーケティングの観点から「消費者」への理解を深めたり、「組織」の活性化に必要不可欠なモチベーションやチームワークなどへの理解を深めたりと、ビジネスで活かせる心理学を手厚く学べるのも魅力。留学希望者は、半年間の海外留学にチャレンジすることで、海外で通用する英語力や国際人として活躍できる知識や感覚の獲得をめざすことも可能です。
さらに、総合心理学部には、さまざまな資格課程も設置される予定です。取得可能な資格としては、認定心理士、社会調査士などがありますが、注目は心理職初の国家資格「公認心理師」の養成です。国家試験受験資格取得には学部で所定の科目を修得して卒業した後、大学院で所定の科目を修得して、修了または所定の実務経験が必要となりますが、取得後には、幅広い分野で活躍が期待できる有用な資格といえるでしょう。
おわりに
このように京都橘大学総合心理学部では、ビジネスシーンで活用できる実践的な心理学を学ぶことができます。心理学に興味がある方はもちろん、心理学を学ぶことで将来の活躍の幅を広げたいと思っている方は、ぜひ進学先の選択肢に加えてみてはいかがでしょうか。
そして、総合心理学部についてもっと具体的なことを知りたい、あるいは大学の雰囲気を実感してみたいという方には、オープンキャンパスへの参加をオススメします。
大学紹介&入試説明会のほか、学科ガイダンス、ミニ講義、体験学習、団体キャンパスツアー、在校生によるキャンパスライフ紹介などが行われる来場型オープンキャンパスだけでなく、大学の情報をわかりやすくまとめた動画コンテンツをはじめ、アニメーションによる学部学科紹介やミニ講義動画が見られるWEBオープンキャンパスも用意されていますので、お好みのスタイルで京都橘大学を体験してみてください。また、来場型オープンキャンパスへの参加ご希望の方は、事前予約が必要となるため、ホームページにて詳細を確認のうえ予約を行ってください。