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はじめに
志望大学を選ぶ基準って、基本は「自分のやりたいこと」ですよね。けれども、やりたいことが見つかっていない人は実は多いのではないでしょうか。明確な目標がまだ見つかっていなくても大丈夫。今のあなたのままで入学し、自分らしく学びながら卒業までに目標を見つけられる環境の整った大学があるんです。
リベラル・アーツ教育で新しい自分と出会った2名にインタビュー!
自分らしく学ぶためのキーワードは「リベラル・アーツ教育」です。リベラル・アーツとは、「こうあるべき」という固定観念から自由になるために、幅広い教養や視点を身につける学びのことです。今回は実際にリベラル・アーツ教育で学んだ2名の学生にインタビューしました。
入学時には想像もしていなかった、イギリスの児童文学の翻訳研究の道へ!
1人目は、東京女子大学の現代教養学部国際英語学科国際英語専攻から大学院人間科学研究科に進学したAさんです。
はい。卒業後は一般企業に就職するだろうと思っていました。英語が好きだったので国際英語学科に進学しましたが、4年後には企業に就職するだろうと漠然と思っていました。卒業論文のゼミを選択する3年次に、2年次に履修した「翻訳基礎論」が大好きな児童文学をテーマにしていて楽しかったことを思い出し、その先生のゼミに所属しました。ゼミや3年次で履修した「英語文学(児童文学)」を通して翻訳研究の面白さや奥深さを知り、もっと徹底的に学びたいと大学院進学を決意しました。
──研究者として必要な視点やスキルはどうやって培いましたか?
多様な分野から科目を履修する「全学共通カリキュラム」は視野を広げるのに役立ったと思います。例えば、何となく興味があって履修した心理学系の科目は、後に取り組む児童文学の研究に欠かせない「子どもの心」や「家族間コミュニケーション」への理解を深めてくれました。また、少人数のクラスなので先生の指導がとても手厚く、ディスカッションやグループ発表の機会も多いため、自分の考えを人にわかりやすく伝える訓練になりました。また、人の意見を聞き、自分では思いつかないアイデアや物の見方に多くの気づきを得られました。
──東京女子大学でどんな風に成長できたと思いますか?
リーダーシップが身につきました。女子大学なので男子に任せてしまうことなく、「私がやります!」と積極的に動けるように。思い返すと、入学前にいくつかの女子大学のオープンキャンパスに参加しましたが、東京女子大学の先輩学生が明るく積極的で、最も「自立した女性」を感じました。少し近付けたのかもしれません。
江戸時代&韓国語&女性学。興味の幅が広がってチャレンジ精神旺盛に!
2人目は、東京女子大学現代教養学部人文学科日本文学専攻3年生のBさんです。
はい。授業を通じて出会った友人の存在が大きいと思います。対面でもオンラインでも、彼女たちの積極的な取り組み方を見て、自分がいかに内向的で勇気がなく、新しいことを恐れているかに気づきました。少人数のクラスで発表の機会も多いため、苦手だった「人前で話すこと」にも抵抗がなくなり、何事にも前向きに取り組んでいくうちに、いつの間にか挑戦することが大好きな自分がいました。
──今、興味のあること、やりたいことはありますか?
第二外国語で韓国語を履修し、言葉だけでなく文化や歴史への理解も深まりました。韓国語を極めたくなり、次回のTOPIK(韓国語能力試験)とハングル能力検定にチャレンジ予定です。また、2年次に「日本近世文学演習BⅠ」を履修し、江戸時代のファッションや恋愛についての興味が深まりました。さらに女性学・ジェンダー副専攻の学びを通して、自分の中の「当たり前」を疑うように。得た知識を生かし「新しい価値観を発信できる国際的な仕事に就く」という目標もできました。
──東京女子大学でどんな風に成長できたと思いますか?
日本文学専攻の学びで江戸時代に興味を持ち、副専攻で女性学を学んだことで、卒業論文のテーマを「江戸時代の女性」に決めたように、多様な視点を組み合わせて考えられるようになりました。また、女性学を学ぶことで、先入観から発せられる人々の言動やメディア表現へのアンテナ感度がアップ。家族や親しい友達に対して「私ならこう考える」と、自分の思いを正直に伝えられるようになりました。
自由と自立を生み出す、ワンキャンパスでのリベラル・アーツ教育
Aさん・Bさんともに、入学前とは違う、新しい自分に出会っています。自分らしく自由に生きるための気づきを与えてくれるのが、東京女子大学のリベラル・アーツ教育です。
東京女子大学は現代教養学部1学部。東京・杉並区のワンキャンパスに5学科12専攻の全学生が集い、所属する専攻を超えて他専攻の領域も学べる理想的な学習環境です。学科科目で専門分野を体系的に学び、全学共通カリキュラムでは広い視野を培います。外国語や情報処理に関わる「アカデミック・スキルズ科目」、自然科学から社会・文化・ジェンダーなど幅広い分野から構成される「リベラル・スタディーズ」に大別され、専門領域を超えて幅広い視野と思考力を培います。また、副専攻制度は、所属する専攻の分野以外に「データサイエンス」「キリスト教学」「女性学・ジェンダー」「比較文化」の4テーマから興味のあるテーマを体系的に学ぶ制度です。特にデータサイエンスは、2022年4月に新設され、社会のAI化・スマート化の中、情報の分析や可視化・応用法を学ぶ分野で、文理関係なく今、身につけたいスキルです。
お二人とも、この「専門性を持つ教養人」を育てるリベラル・アーツ教育を通して「挑戦する知性」を身につけ、「やりたいこと」を自然に見つけることができたんですね。
おわりに
いかがでしたか? 今回は東京女子大学の学生2名に登場いただきました。二人とも前向きで、自分の言葉で語る自立した女性という印象を受けました。あなたが、今やりたいことは見つかっていないけれど、新しい自分に出会って一歩踏み出したいなら、東京女子大学をチェックされることをおすすめします。まずは、オープンキャンパスで先輩学生とお話してみるのもいいかもしれませんね。
東京女子大学は2024年度から、リベラル・アーツのさらなる進化を目指して、2年にわたる改革を行うそうです。最新情報は公式サイトをチェックしてみてくださいね。