開学から20年足らず!トップクラスの評価を受ける国際教養大学の魅力とは?

この記事は最終更新日から1年以上が経過しています。内容が古くなっているのでご注意ください。

はじめに

英国の教育専門誌「タイムズ・ハイヤー・エデュケーション」(THE)の世界大学ランキング日本版2021で総合ランキングのトップ15に入るのは東京大学や京都大学などの旧帝大や東京工業大学、筑波大学といった歴史ある大学ばかりです。そのなかに、唯一公立大学が名を連ねています。それは秋田にある、開学わずか18年の国際教養大学。さらに「教育充実度」と「国際性」の2分野では第1位を誇ります。 なぜ、ここまで国際教養大学は評価されるのでしょうか。その魅力に迫ります!

すべて英語の授業が可能にする1年間の留学

国際教養大学といえば、素晴らしい建築美を誇る「24時間365日開館」の中嶋記念図書館や、「すべての授業が英語で行われる」「1年間の海外留学が必須」という独自のカリキュラムが有名です。

入学直後に学術英語を徹底的に磨き上げ、多分野にわたる科目をすべて英語で勉強します。授業はディスカッション形式が多く、英語で自分の考えを主張し、他者の考えに耳を傾けることが求められます。この学修環境が、必須である1年間の留学を成功に導きます。留学を必須としている大学は増えていますが、国際教養大学で行うのは、語学留学ではありません。51カ国・地域に広がる200もの提携校の中から、学生それぞれの関心に合った科目を提供する大学へ1年間留学し、単位を修得しなければなりません。留学先が世界のトップクラスの大学でも、現地の大学生と同じ条件で学び、良い成績を得るというのは、まさに「本気」の留学です。

交換留学制度が多文化共生キャンパスを実現

留学には時間と費用がかかるのが一般的ですが、国際教養大学では留学先での授業をカリキュラムの一部とすることで、卒業を遅らせることなく、1年間の留学に行くことができます。また、交換留学による留学先の授業料は、原則として免除されます。学生が留学中は、同じ数の留学生が日本にやってきて国際教養大学で学んでおり、キャンパスは、年間を通して学生の約4分の1が留学生となっています。世界中からの学生と議論を交わす授業、約90%の学生が学内の寮や学生アパートで留学生と共に暮らす生活は、多文化共生キャンパスと呼ぶにふさわしい環境です。

社会も認める「厳しい」カリキュラム

学生たちは、口を揃えて「授業は大変」と言います。毎日出される宿題の量は膨大なのだとか。授業前に英語の文献を読み、授業では英語でディスカッションし、授業後にはレポートにまとめる。そんな科目が1日にいくつもあり、卒業するためには、GPAという、高校でいうと評定平均にあたるポイントが規定以上でなくてはならないのだそうです。

そんな厳しい学生生活を乗り越えた学生だからこそ、社会や企業からの信頼は厚いようです。秋田の小さな公立大学に、毎年、全国から200以上の企業から採用説明会の申し込みがあるのが、その証です。
でも...こんなハードな学生生活に、耐えられるものなのでしょうか...?

それでも学び続けたくなる理由

コンビニひとつない、山の中のキャンパス。英語漬けの毎日。厳しいカリキュラム。それでも、学生たちは意欲的に日々を過ごしています。その背景には、大学独自の「学び続けたくなる」環境がありました。

一つには、学生を支える制度が充実していることです。入学直後の「英語集中プログラム(EAP)」では、英語での授業についていける語学力を身につけるため、担当教員が丁寧にフォローしてくれます。その後も、学生一人ひとりに対して、選択する科目や進路相談など学業のあらゆる面での相談に応じるアドバイザー教員が割り当てられます。国をまたいだ手続きが必要となる留学にあたっては、生活面も含めた相談・指導に対応する留学コーディネーターと呼ばれる心強い職員がいます。学生のやる気を支える、厳しくも優しい空間は、小さい大学ならではですね。

偏差値に表れない受験生の特長も評価

予備校各社の偏差値を見てみると、国際教養大学は東京大学とも肩を並べるほど。でも、大学が求めているのは、決して「勉強だけができる学生」ではありません。多彩な能力・資質を備えた学生を選抜するため、課題解決型合宿での活動を評価する「グローバル・ワークショップ入試」や入学前のボランティア活動などを評価する「ギャップイヤー入試」など独自の制度を入試に取り入れ、入試は全部で16種類にも及んでいます。
他の国公立大学とは異なる入試日程を組み、受験機会を多く設定しているのも大きな特長です。

応用国際教養教育(AILA)で一歩進んだリベラルアーツ教育を

2021年には、国際教養大学は応用国際教養教育(AILA=Applied International Liberal Arts)という新しい教育手法を導入しました。多様な分野の知識やスキルを互いに関連づけて考える力(統合知)と、仲間や地域社会と豊かなコミュニケーションをとりながら協働し、リードしていく力(人間力)の育成を両輪とした新カリキュラムで、従来からのリベラルアーツ教育の良さはそのままに、実践力を強化していきます。

おわりに

いかがでしたか?厳しいカリキュラムと、学生の成長を支える多様で温かい学風。在学生からの評価が高いことも魅力的です。興味がある方はぜひホームページも見てみてくださいね!

この記事を書いた人
    【PR】Studyplus編集部
    スマホアプリで
    学習管理をもっと便利に