今も10年後も良い先生であり続けるために、教員に求められる資質とは

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はじめに

教員をめざす人なら、誰もが教員採用試験に合格し、先生になることを夢見ていますよね。けれども、先生に「なる」ことは、スタートに過ぎません。先生で「あり続ける」こと、特に“良い”先生で「あり続ける」ことには、努力が必要です。教員をめざすきっかけになった「憧れのあの先生」も、ずっと良い先生であり続けるために、子どもたちの知らないところで学び続けていたのかもしれません。実は「学び続ける先生」こそ、これから求められる教師像なんです。

文科省からも要望エール!? 時代に応じた課題解決力を持つ教員とは

良い先生像には、時代を超えて変わらない普遍的な資質もあります。教員としての使命感があること、愛情を持って子どもたちの成長を見守ること、専門知識と幅広い教養を持っていること、これらは不変の定義でしょう。
さらに、これらにプラスして身につけておきたい資質も求められています。それはかつてないスピードで変化する「現代社会への対応力」です。経済・政治・環境など、あらゆる事象が地球規模で起こり、また移り変わりのスピードも速いため、子どもたちに「今」を届けるためには、社会的課題にもアンテナを張る必要があるのです。また、地域や家族のあり方の変化、ネット環境などにより、コミュニティや組織も変わってきています。

文部科学省も「今後特に教員に求められる資質能力」を挙げています。例えば「地球的視野に立って行動するための資質能力」として「地球・国家・人間等に関する適切な理解」を、「変化の時代を生きる社会人に求められる資質能力」として、「課題探求能力」や「人間関係に関わるもの」を磨き深めることを推奨しています。これらはずっと学び続けなければ体得できない資質ですよね。

小中学校を週1〜3回体験できる白鷗大学で「スクールサポート」って?

栃木県小山市の白鷗大学教育学部発達科学科には児童教育専攻・スポーツ健康専攻・英語教育専攻・心理学専攻の4専攻があり、地方大学でありながら全国屈指の就職率と教員採用実績を誇っています。

その要因のひとつである取り組みが2006年度から実施されている「スクールサポート」です。地域の小中学校で現職教員の指導を受けながら、週1〜3回程度、児童生徒の学習活動や部活動等のサポートを行います。開始当初は小山市のみでしたが、現在は下野市と茨城県古河市・結城市の計4市にまで広がっています。その内容は、小中学校で教科の学習支援、実技指導の補助、放課後子ども教室の学習サポート、休み時間等の児童生徒とのふれあいなど実に多彩です。

「数年前まで児童・生徒だったから学校の雰囲気はわかっている」と思っていても、実際に現場にいくと共通点もあれば、全く変わっている点に驚くこともあるかもしれません。さらに、適応指導教室では不登校の子どもの学習支援やイベント等のサポートを行ったり、海外から来日したばかりの児童生徒への日本語指導や生活適応指導などを行います。適応指導教室では、現代の教育の課題がたくさんあるので、実際に子どもたちと接することで解決のヒントを得られそうですね。

このスクールサポートは、希望者に対して2年次から半年もしくは1年にわたって実施されます。多くの学生が「課題を発見できた」「教員採用試験の模擬授業や面接時に自信を持って臨めた」とプラスの感想を述べています。現場を見ることで、教員になるという志を再確認できるのもメリットですね。

現代社会のニーズに合った教育のプロになるために、自分をアップデートしよう!

白鷗大学教育学部が養成するのは「現代社会のニーズに合った教育のプロフェッショナル」です。授業・実習で、ご紹介した「スクールサポート」等の課外活動でも、現代社会を知って対応力を身につける機会が豊富です。こうした学びを4年間続ければ、自分をアップデートする習慣が身につき、教員となってからも「学び続ける」ことができるのではないでしょうか。

そんな白鷗大学の2019年度の公立学校教員採用試験合格者数は254名で、過去最多を更新しています。 また、教育学部で培った力は教職だけでなく、幅広い分野で活かすことができます。実際に公務員・金融・IT・製造などの分野で活躍している卒業生もたくさん輩出しています。課題解決力、リーダーシップ、人に寄り添う姿勢、成長を見守る力、自分をアップデートする習慣……確かに、どれもが社会人に必要な資質ですね。

人間力を磨き「学び続ける教師」の原動力を培う文教大学

小学校・中学校教員採用者数が私立大学トップを誇る文教大学。重視しているのは「学びをつなぐ」教師を育てること。学校教育課程では、小学校、中学校、高校の先生を、発達教育課程では、発達の連続性と多用性を理解し、乳幼児期から、児童期、青年期へと学びをつなぐことのできる先生をめざします。
変化の激しい時代においては、「学び続ける教師」が必要で、大学の学びに加えて知識や技能を自らリニューアルできる資質と能力が必要です。そして、子どもたちに「自ら学び続ける能力(=生きる力)」を身につけさせる教員が求められています。こうした「生きる力」を子どもたちが獲得するのに不可欠なのが「心の教育」です。人との関わりの中で得られる信頼感や社会性、思いやりの気持ち、ルールを守る意識などは、子どもの人生にとって学力獲得以上に大切なことです。そこで「心の教育」を実践できる「人間力」を育てるために、部活・サークル活動・地域ボランティア等で協働する機会を多く設けています。近隣の小学校での先生の助手体験や放課後の学校で行う授業・ボランティア活動などのほか、アメリカの小中学校で授業を行う海外研修もあります。また、イギリスで英語指導者に必要な技能を学ぶ機会も用意されています。こうして4年間で身につけた知識・技能・人間力を採用試験で発揮するために、オリジナルテキストを使った合宿やゼミ形式の試験対策で学生を徹底サポートしています! 自信を持って採用試験に挑めそうですね。

これからの教員に求められる資質能力を伸ばす常葉大学

教員に求められる資質能力、現在は大きく5つあります。まずは、使命感・教育的愛情・専門知識・指導力といったこれまでも重視され続けてきた知識と人間力です。2つめは、自ら学ぶ姿勢を持ち、生涯に渡って資質能力を向上させ続ける姿勢です。3つめは、適切に集めた情報を、有機的に結びつけられる力。4つめは、変化の激しい時代に次々に生まれてくる新しい課題に対応できる力。そして5つめは、自らの役割を理解し、他者と協働して課題解決を図る力です。
これらの資質能力は今後の時代を生きる全ての人に必要な「生きる力」でもあります。小学校・中学校・高等学校・特別支援学校の免許状取得が可能な常葉大学教育学部初等教育課程では、これらの力を備えた教員の養成を目指しています。児童・生徒のお手本になる存在として、常葉大学でさらなる高みを目指しましょう。附属橘小学校を有する常葉大学なら、4年間に渡って児童や小学校教員とふれあえる実践的なプログラムを通じて、これらの能力を段階的に身につけることができます。学びながら、そして働きながら「生きる力」をバージョンアップしていく良い先生、児童・生徒の心強い応援隊長を一緒に目指しましょう。

おわりに

教員をめざす人にとって採用試験合格は必須ですが、教員で「あり続ける」ためには、社会をよく知り、課題を見つけ、解決をめざして学び続ける姿勢が必要だということをご紹介してきました。もしあなたが良い先生になりたいだけでなく、ずっとずっと良い先生であり続けたいなら、課題解決力を培える大学を探してみることをおすすめします。

この記事を書いた人
    【PR】Studyplus編集部
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