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【英語】不定詞の用法をおさらいして文法問題と英作文を得点源に!

はじめに

英語の勉強をしていて

「不定詞ってそもそも何?」
「不定詞と動名詞の違いって?」
「名詞的用法、形容詞的用法、副詞的用法…漢字がごちゃごちゃしてて意味が分からない!」
「to不定詞は用法が多すぎて全然理解できない…」

と、お悩みのあなた。
不定詞には、原形不定詞とto不定詞があります。原形不定詞=動詞の原形で、辞書で掲載される動詞の一般的な形です。to不定詞は《to + 動詞の原形》という形で、動詞を名詞や形容詞、副詞のように使うことができる用法です。


不定詞は用法が多く、混乱してしまうかもしれませんが、決して難しいものではありません!おそらく、「不定詞を理解できない」と言っている人は、日本語の文法用語の堅苦しさに惑わされているだけなのです。きちんと《仕組み》を理解すれば、不定詞は簡単です。

不定詞の用法についてはもちろん、不定詞と動名詞の違いに悩んでいる人も多いと思うので、その説明もしていきます。最後には実際の入試問題を例に出しますので、ぜひ読んでいってくださいね。

この記事の目次

1. 不定詞って?
 (1) to不定詞の3つの用法
  a. 名詞的用法「〜すること」
  b. 形容詞的用法「〜するための、〜するべき」
  c. 副詞的用法「〜するために、〜して」
 (2) 原形不定詞の用法
  a. 知覚動詞 + O + 動詞の原形
  b. 使役動詞 + O + 動詞の原形
 (3) to不定詞のいろいろな用法と否定語の位置
  a. SVO + to不定詞
  b. 疑問詞 + to不定詞
  c. 意味上の主語
  d. 否定語の位置

2. 不定詞と動名詞の違い
 (1) 不定詞と動名詞で違うところって?
  a. 目的語が不定詞か動名詞かで意味が変わる動詞4つ
   ⅰ try to do / try doing
   ⅱ remember to do / remember doing
   ⅲ forget to do / forget doing
   ⅳ regret to do / regret doing

3. 不定詞のいろんな表現
 (1) 完了形の不定詞(to have + 過去分詞)
 (2) 進行形の不定詞と受動態の不定詞
 (3) come + to不定詞 / get + to不定詞
 (4) be to 不定詞
 (5) 不定詞の重要表現
 (6) 独立不定詞

4. to不定詞に関する実際の試験問題の例

不定詞って?

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不定詞とは、原形不定詞とto不定詞のことを指します。
「動詞を名詞・形容詞・副詞などの他の品詞として働かせる」ことのできる準動詞(=動詞の意味は持っているけれど動詞ではないもの)の1つです。動詞を原形のまま活用せず、主語の人称(I, you, he, she)、単数・複数(I, we, they, -s)などに「限定されない」ことから日本語では「不定詞」と呼んでいます。

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to不定詞に関して最初に理解して頂きたいことは、

to不定詞は未来志向だ

ということです。

to不定詞は「これから起こる未来の動作」を表します。

たとえば
I want to see her tomorrow. (明日、彼女に会いたい。)
“to see” の部分がto不定詞なのですが、「明日彼女に会う」というのはこれから起こる(=未来)ことですね。

このように、to不定詞は未来志向であることを理解してくださいね。

to不定詞の3つの用法

まず、to不定詞の3つの用法から順にお話します。その用法とは、「名詞的用法」と「形容詞的用法」と「副詞的用法」の3つです。

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名詞的用法「〜すること」

不定詞で始まる語句が名詞の働きをして、主語や補語、目的語になることを不定詞の名詞的用法と言います。

基本的な日本語訳は「〜すること」になります。

〈主語になる不定詞〉

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この文では、‹to+ 動詞の原形›が主語の役割を担っています。

ただし、現代英語では不定詞が主語に来ることはめったにありません。
不定詞が主語になると、たとえば

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のように “To start...student” までが主語ですと、長すぎて読みづらくなってしまうので、主語を簡潔にするために「形式主語のit」を使うのが一般的です。

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このようにすると主語が簡潔になり読みやすくなります。Itとto以下はイコール関係で、itを形式主語(it自体に意味はない)と言い、to以下を真の主語と言います。

〈補語になる不定詞〉

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この文では、‹to+ 動詞の原形›が補語Cの役割を果たし、主語のMy dreamを説明しています。

〈目的語になる不定詞〉

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この文では、‹to+ 動詞の原形›が述語動詞decideの目的語として働いています。

また、第5文型のSVOCのOが不定詞となる場合は、「形式目的語のit」を使います。V(動詞)とC(補語)の間に目的語不定詞‹to + 動詞の原形›が入ってしまうと文構造が訳分からなくなってしまうので、まずitを使い、C(補語)の後に‹to + 動詞の原形›を付け足すことで見栄え良くするのです。

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このitとto以下はイコール関係で、itを形式目的語(it自体に意味はない)と言い、to以下を真の目的語と言います。

名詞的用法の不定詞は基本的に「〜すること」と訳すことができますが、目的語になる不定詞は少し注意が必要です。
たとえば “I want to play the guitar.” という文です。
to以下は述語動詞 want の目的語として働いていますが、「私はギターを弾くことが欲しい」と直訳してしまっては、意味が不明です。この場合は「私はギターを弾きたい」という訳が自然になります。‹want + to不定詞›で、「〜したい」と訳すことを覚えてしまいましょう。(すでにご存知の方も多いと思いますが!受験生は知っていて当然ですね。)
他にも‹try + to不定詞›で「~しようとする」、‹need + to不定詞›で「~する必要がある」あたりは覚えてしまいましょう!

形容詞的用法「〜するための」

直前の名詞を修飾する不定詞を形容詞的用法と言います。普通、形容詞は “small car” のように名詞の前に置かれますが、

形容詞的用法の不定詞は、必ず修飾する名詞の後に置かれます。

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この文は “to drink” が名詞 something を修飾していて、直訳すると「何か飲むためのもの」という意味になります。実際訳すときは、より自然になるように「何か飲み物」と言い換えれるとベストです。

もう一つ「〜すべき」と訳す形容詞的用法もあります。

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“to do” が名詞 homework を修飾し、「すべき宿題」という意味になります。

また、不定詞が直前の名詞の内容を説明する「同格」を表す不定詞もあります。

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この文は、to以下の内容が、直前の名詞 the ability の内容を説明している同格の不定詞です。

副詞的用法「〜するために、〜して」

名詞以外の語句や文を修飾する不定詞を副詞的用法と言います。副詞的用法は大きく分けて「目的」「結果」「感情の原因」「根拠」といった意味を持っています。

〈目的を表す副詞的用法〉

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彼女は、英語を一生懸命に勉強するという行為を、留学する「目的」のためにしており、それをto不定詞で表しています。

〈結果を表す副詞的用法〉

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彼は成長して、その「結果」医者になったことをto不定詞で表しています。

頻出の覚えておくべき熟語としては “live to be~”(~になるまで生きる)があります。

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また、‹~, never to不定詞›(〜、そして二度と…しなかった)と‹~, only to不定詞›(〜、しかし結局…しただけのことだった)も「結果」を表す不定詞としてよく用いられます。※「目的」の意味になることもありますが、「結果」の意味の場合、前にコンマを入れることが多いです。

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〈感情の原因を表す副詞的用法〉
I’m glad to hear the news. (その知らせを聞いて嬉しいです。)
不定詞は感情を表す形容詞や動詞に続いて、その感情の原因を表すことができます。この場合は「〜して」と訳せる場合が多くなります。

〈判断の根拠を表す副詞的用法〉
It is kind of you to help me. (手伝ってくださるなんて親切ですね。)
この文の不定詞 “to help me” は、「手伝ってくれたから親切だ」という判断の根拠を表しています。

‹it is[was] + 形容詞 + of + 人 + to不定詞›「〜するとは‹人›は…だ[だった]」はよく出る文法なので暗記しちゃいましょう。この人物評価を表す形容詞は主に kind(親切な), polite(礼儀正しい), rude(無礼な), brave(勇敢な), smart(賢い), stupid(愚かな), careless(不注意な)などがあります。

原形不定詞の用法

まず、原形不定詞というのは、動詞の原形のことを指します。この原形動詞は、知覚動詞や使役動詞の後に使われます。

〈知覚動詞 + O + 動詞の原形〉

知覚動詞(see, hear, feelなど)は、目的語のあとに《動詞の原形》を置いて「Oが〜するのを見る / 聞く / 感じる」という意味を表すことができます。

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知覚動詞の後ろでは原形不定詞(=動詞の原形)を使うというのを覚えておいてください。
しかし、知覚動詞は1つ注意が必要です。受動態の文になると“動詞の原形ではなくto不定詞が使われる”のです!

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ややこしい話ではありますが、

能動態の文では知覚動詞の後ろで原形不定詞(=動詞の原形)を用いますが、受動態の文では知覚動詞の後ろでもto不定詞を用います。

〈使役動詞 + O + 動詞の原形〉

使役動詞(make, let, have)は目的語の後に、不定詞ではなく動詞の原形を置きます。

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①の‹make + O + 動詞の原形›は「Oに(無理やり)〜させる」という「強制」の意味があります。一番強い使役の動詞です。

②の‹let + O + 動詞の原形›は「Oが〜することを許す」という「許可」の意味があります。makeよりだいぶ柔らかい表現ですね。
少し前に流行った『アナと雪の女王』の「Let it go」も、it(漠然とした状況を表す)が行く(=go)ことを許す(=let)⇒ 行く(つまり自由に行動すること)を許す ⇒ あるがままでいい ⇒ ありのままで
といったニュアンスになります。作中でも、「♫ありの〜ままで〜」と松たか子さんが美声を披露していましたね。

③の‹have + O + 動詞の原形›は「Oに〜してもらう」という意味合いが強いです。「医者に診てもらう」や「美容師に髪を切ってもらう」などの、「してもらうことが当然」である場合に使うことが多いです。
また‹have + O + 動詞の原形›は‹get + O + to不定詞とイコール関係にあります。

①の‹make + O + 動詞の原形›の受動態も、知覚動詞と同様に、動詞の原形がto不定詞に変わります。

ちなみに②letと③haveはそもそも受動態にすることがありません。

to不定詞のいろいろな用法と否定語の位置

〈SVO + to不定詞〉

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①は‹want + O + to不定詞›で「Oに〜してほしい」という希望を表しています。頻出表現ですね。
②は‹ask + O + to不定詞›で「Oに〜するように頼む」という命令や依頼の表現ですが、この形を取る動詞は ask 以外にもtell(〜するように言う), advise(〜するように勧める), warn(〜するように警告する)があります。
③は‹enable + O + to不定詞›で「Oが〜することを可能にする」という意味になります。このenableと同じような使い方をする動詞は、allow, permit(〜するのを許す), cause(〜させる), get(〜してもらう)などがあります。
④は、‹remind + O + to不定詞›で「Oにすることを思い出させる」という意味です。SVO + to不定詞はその他にも、prefer(〜することを望む), persuade(説得して〜させる)などがあります。

⚠ hopeやsuggestはSVO + to不定詞が使えそうな感じがしますが、使えません!hopeやsuggestの後にはthat節が続きます。文法問題や英作文を書くときは気をつけましょう!

〈疑問詞 + to不定詞〉

‹疑問詞 + to不定詞›は、基本的に動詞の目的語として使われます。

‹疑問詞 + to不定詞›は、「〜すべきか / 〜できるのか」という意味になります。

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基本的に訳は「〜すべきか」か「〜できるのか」で大丈夫ですが、how + to不定詞の場合は「〜の仕方」と訳すと自然な形になります。(よく公共施設では「使い方」の下に英語で“how to use”と書かれていますよね。)
ちなみに疑問詞の中で “why”だけは to不定詞と結びつきません。✕‹why + to不定詞›

〈for ~ + to不定詞〉

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たとえば、“for you”という意味上の主語が省かれ、“It is necessary to see the doctor.” という文になってしまったら、「医者に診てもらう必要があります。」となり、誰が医者に診てもらう必要があるのかが不明瞭となってしまいます。こういった文では、「医者に診てもらう」意味上の主語がなければいけません。そのために、

to不定詞の直前に‹for + 名詞や目的格の代名詞›を置く必要があります。

to不定詞の意味上の主語は、並べ替え問題でよく出題されるので注意です。

〈否定語の位置〉

不定詞を否定する語は、notやneverなどの副詞です。その副詞たちはtoの直前に置きます。

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①の“not” は直後のto以下 “to know the truth” を否定していて「真実を知らない」という意味になります。②の “never” も同様に、直後のto以下 “to eat too much” を否定していて、「食べすぎない」という意味です。⚠述語動詞の“is better” と “decide” を否定しているわけではありません。

to不定詞を否定するときはtoの直前に否定語(not, never)を置く!

また、1つ注意しなければいけないことがあります⚠
目的を表す不定詞の否定「〜しないように」は、‹not + to不定詞›では表せません。

‹in order not to不定詞› か ‹so as not to不定詞›で表すしかありません。

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不定詞と動名詞の違い

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不定詞と動名詞で違うところって?

to不定詞と動名詞(-ing)の違いがよく解らず悩んでいるあなた。ここでは、その大きな違いをバシッとお伝えしたいと思います!

不定詞と動名詞の大きな違い。それは、それらが表す「時制」です。

不定詞は、これから起こること(=未来)のことを表す性質を持っていて、逆に動名詞は、これまでに起きたこと(=過去)や習慣としていることを表す性質があるのです。

たとえば、「私の夢は歌手になることです。」を英文にすると以下のようになります。

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どちらの文も、文法的には正しいです。しかし、歌手になるという夢はこれからのこと、未来のことを指します。ですので、過去のことを表す性質がある動名詞の “becoming”を使ってしまうとおかしなことになってしまうのです。
動名詞は、これまでに起きたことや、「習慣的行為」を表すときにふさわしい表現です。たとえば、「私の趣味は読書をすることです。」と言いたい場合は動名詞を使います。

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この文で不定詞を使ってしまうと、“read books” がこれから起こることになってしまい、意味が通じなくなります。ですので、“hobby”(趣味)という動詞には動名詞がふさわしいわけです。

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目的語が不定詞か動名詞かで意味が変わる動詞4つ

次に、目的語が不定詞(未来志向)か、動名詞(過去・習慣志向)かで意味が変わる動詞で代表的な4つを紹介したいと思います。

☆ try to do / try doing

try to do は「(これから)〜しようと試みる、努力する」という意味を表し、try doing は「試しに〜してみる」という意味を表します。よくわかりにくいと思うので、例文を示します。

① I tried to call him, but I couldn’t.
② I tried calling him, but he didn’t answer.
①彼に電話をしようとしたが、できなかった。(実際に電話はしていない)
②彼に電話をしてみたが、彼はでなかった。(実際に電話をしている)

というように、違いが出てきます。to不定詞は「やろうとする(やったかは不明)」ということまでを表し、動名詞は「実際にやってみる」ということまでを表します。

☆ remember to do / remember doing

remember to do は「〜することを覚えている、忘れずに〜する」という意味で、remember doing は「〜したことを覚えている」という意味になります。

① Please remember to lock the door.
② I remember locking the door.
①忘れずに鍵をかけてくださいね。
②私は鍵をかけたことを覚えています。

①では、「これから鍵をかける(未来のこと)」ことを示し、②では、「既に鍵をかけた(過去のこと)」を示しています。

☆ forget to do / forget doing

forget to do は「〜し忘れる」という意味で、forget doing は「〜したことを忘れる」という意味になります。前者は、その行為をまだしていない(=未来)ことを表し、後者は、その行為をしたこと(=過去)を表します。

① I forgot to lock the door.
② I forgot locking the door.
①私は鍵をかけ忘れた。
②私は鍵をかけたことを忘れた。

2つの例文は形も訳もよく似ていますが、意味が全く異なります。①では、そもそも「鍵をかける」という行為を忘れてしまっており、②では「鍵をかけた」という事実を忘れてしまっているのです。その行為をしたかしていないかという大きな違いがあります。

☆ regret to do / regret doing

regret to do は「残念ながら〜しなければならない」という意味で、regret doing は「〜したことを後悔する」という意味です。前者では、ある行為をこれからする(=未来)のであり、後者では、ある行為はもう既にしたこと(=過去)になります。

① I regret to tell you about a sad news.
② I regret telling you about the sad news.
①残念ながら、あなたに悲しい知らせを伝えなければなりません。
②私はあなたにその悲しい知らせを伝えたことを後悔しています。

①はこれから悲しい知らせを伝えるのであり、②はもう既に伝えてあるという違いがあります。これから言うのか、既に言ったのかという大きな違いがあるのです。

不定詞を目的語にする他動詞と動名詞を目的語にする他動詞

不定詞だけを目的語にする他動詞

その動詞の持つ意味の性質から、目的語にくる準動詞が不定詞だけである動詞がいくつかあります。重要な単語を紹介していくのでぜひ覚えてしまいましょう。

care (したいと思う)
decide (決心する)
desire (強く望む)
expect (するつもりだ)
hope (したいと思う)
manege (なんとか〜する)
mean (するつもりだ)
offer (しようと申し出る)
pretend (ふりをする)
promise (約束する)
refuse (拒む)
wish (したいと思う)
want (したいと思う)

動詞の意味を見ればよく分かる通り、どれも「未来志向」の動詞です。「これからすること」を表すため、「未来志向、前向き、一時的、個別的」といった性質を持つto不定詞を目的語に取るのです!

動名詞だけを目的語にする他動詞

次に、動名詞についても見ていきましょう。その動詞の持つ意味の性質から、目的語としてくる準動詞が動名詞だけである動詞がいくつかあります。こちらも重要な単語を紹介していくのでぜひ覚えましょう。

admit (認める)
avoid (避ける)
consider (熟考する)
deny (否定する)
enjoy (楽しむ)
escape (避ける)
finish (終える)
imagine (想像する)
mind (気にする)
miss (しそこなう)
practice (練習する)
quit (やめる)
stop (やめる)
suggest (提案する)
give up (諦める)
put off (延期する)

これらの動詞も見てわかるとおり、すでに起こったこと(finishなど)を述べる動詞だったり、習慣的行為(practiceなど)や後向きなこと(give up, put offなど)を伝える動詞たちです。ですので、目的語として、「後向き、反復的、一般的」の性質を持つ動名詞が続くのです。


これらの動詞を覚えるために、よく「メガフェプス(MEGAFEPS)」というような語呂合わせがいくつかあります。しかし、この不定詞と動名詞の目的語に関して、語呂合わせはあまりおすすめしません。というのも、私自身がこの語呂合わせで失敗をしたからです。高校生の時、これらの動詞たちを語呂合わせで覚えようとしたのですが、いくら「MEGAFEPS」と頭文字を覚えたところで、肝心の動詞を思い出せなかったのです。(*_*)
「とりあえず語呂合わせで暗記してしまおう!」と思ってもあまり味がありません。

それよりもむしろ、理屈を理解すれば、“動詞の意味から推測して” to不定詞が続くか動名詞が続くかの判断はできます。また、問題演習を繰り返していけば、「この動詞にはto不定詞だ」とだんだん覚えていくようにもなるので、下手に語呂合わせで丸暗記しようと焦らなくて大丈夫ですよ!

「不定詞は未来のこと、動名詞は過去や習慣のことを表す」と覚えておきましょう!

不定詞のいろんな表現

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不定詞の完了形(to have + 過去分詞)

続いて、不定詞の完了形 ‹to have + 過去分詞›について見ていきましょう。以下の例文を見てください。

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①の文では主節の “seems” とthat節以下の “was” の時制がズレています。「〜のようだ」と推測されているのは〈今〉のことで、「俳優だった」というのは〈過去〉のことです。
これを ‹S + seem to不定詞› の文に置き換えると、以下のようになります。

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続いて、②の文でも、主節の “appeared” とthat節以下の “had been” の時制がズレています。「〜のようだった」と推測されたのは〈過去〉のことで、「病気だった」のはその〈更に過去〉です。ですのでthat節以下は過去完了形が使われています。
これを‹S + seem to不定詞› の文に置き換えると、以下のようになります。

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‹to have + 過去分詞›は特に時制の影響を受けず、主節の動詞だけが過去形に変わります。

述語動詞が表すときよりも以前のことを表すときは‹to have + 過去分詞›を使う!

ということを覚えておいてくださいね。

進行形の不定詞と受動態の不定詞

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不定詞の進行形は ‹to be doing›で表し、受動態は‹to be + 過去分詞›で表します。

そんなに難しい要素はなく、形も普通の進行形や受動態とほぼ変わりません。不定詞には進行形や受動態もあるが、大して難しくはない、と思っていてください。(^o^)

come + to不定詞 / get + to不定詞

自動詞であるcomeとgetにto不定詞が付くと、動詞の意味が変化します⚠

① He came to love the singer.  彼はその歌手を大好きになった。
② I got to know her.  彼女と知り合いになった。

例文を見て解るとおり、come + to不定詞 と get + to不定詞 は「〜するようになる」という意味になります。英作文で使えると強みになるので、この表現もぜひ覚えてくださいね♪

be to 不定詞

be to 不定詞は助動詞と同じような働きをし、さまざまな意味を持ちます。大きな3つの意味は「予定」、「義務・命令」、「可能」です。

be to 不定詞に関しては以下の記事に解りやすく説明がされているので、ぜひ参照してください!覚えやすい語呂合わせもセットで紹介されているので非常に覚えやすいですよ(^o^)

👇

英語はbe動詞から!意味・形・使い方を現役慶大生が徹底解説

不定詞の重要表現

最後に、不定詞に関する試験問題の例を出す前に、不定詞の重要表現をいくつか紹介します!よく使う熟語たちなので、ぜひ覚えてしまってください(`・ω・´)ゞ

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①のように、「誰が」という意味上の主語が必要な場合は “for + 人” をto不定詞の直前に持っていきます。too は「あまりにも」という意味なので、度が過ぎて「〜できない」という不可能の意味を表したり「〜しない」 という否定の意味を表したりします。

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形容詞や副詞の“後に” enough + to不定詞をつけると「〜するのに十分だ」という意味を表します。⚠enough を入れる場所に注意です。形容詞や副詞の前ではなく「後」に置きます。センター試験の並べ替え問題でも出題されることがあるので気をつけてください!

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in order to不定詞は定番の目的を表す熟語表現なので、すでに覚えている人も多いかと思います。目的の意味だというのを明確に示すために “to” だけではなく “in order to” や “so as to” を用いるのです!
注意すべきなのは‹so as to不定詞›です!上の‹so + 形容詞/副詞 + as to不定詞›とは間に形容詞または副詞が入るか入らないかの違いしかありません。混同しやすいので、要注意です!

独立不定詞

不定詞には「独立不定詞」と呼ばれる慣用表現がいくつかあります。その不定詞だけで独立して使えて、文全体を修飾する働きがあります。入試で頻出の表現を列挙するので、暗記してしまいましょう!

to be honest (正直に言って)
to tell the truth(実を言えば)
to begin with(まず第一に)
so to speak(いわば)
needless to say(言うまでもないことだが)
to be frank(率直に言うと)
strange to say(奇妙なことに)
to be sure(確かに)
to say nothing of(言うまでもなく)
to make matters worse(なお悪いことには)

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to不定詞に関する実際の試験問題の例

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2015年度 センター試験〈本試〉

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2015年度のセンター試験では以上のような問題が出されました。
レイコが「今夜は料理をしようか、それとも中華料理を頼もうか?」とキョウコに提案をしていて、それに対するキョウコの返事が語句整序問題として問われています。
散らばっている語句を見てみると、(5) to start と(6) too tired があることから、 ‹too + 形容詞/副詞 + to不定詞›が使われるだろうと推測することができます。まず “Let’s order Chinese” で一文が完成しています。この文にまだ何か語句を続けるとしたら副詞しかありません。しかし(1)~(6)に副詞は存在しないので、“Let’s order Chinese” で完全な文と判断して、そのあとに接続詞の because を続けます。この時点ではまだ主語の判断ができないので(cookingとfeelingとI’mが主語になりうる)飛ばします。そして、まずは ‹too + 形容詞/副詞 + to不定詞› を使うために、 “too tired to start”「始めるには疲れすぎている」を作ります。start に繋がるのは 動名詞になりうる cooking か feeling ですが、文脈的に考えて「料理を始めるには疲れすぎている」となるのが自然なので “too tired to start cooking” となります。残りは I’m と feeling です。どう考えても疲れすぎているのは「私」なので I’m が主語となり、feeling は動詞の進行形と判断して “because I’m feeling too tired to start cooking” という文が出来上がります!

ですので解答は

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となり、22 は【(4)I'm】23は【(5)to start】が正解になります!
この問題は‹too + 形容詞/副詞 + to不定詞› の用法を知っているかが正解の鍵となっていました。比較的解りやすい問題だったので正答率は高かったと思われます。

2014年度 明治大学 経営学部 一般入試問題

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この文の日本語訳は「医師はジョンに健康のためにタバコをやめるように言った。」となります。ここで重要なのは他動詞 stop の目的語がto不定詞か動名詞かということです。stopはどちらも目的語に取ることができますが使い分けに注意しなければならない動詞の一つです。

stopは‹stop doing›で「〜するのをやめる」という意味になり、‹stop to不定詞›で「〜するために立ち止まる」という意味になります。

この文は、医師が、ジョンに健康のためにタバコを吸うの「をやめる」ように言ったという意味になるのが自然ですので、stop doing を使います。助動詞 should のあとには動詞の原形が続くので、正解は【③ stop smoking 】となります!

2014年度 早稲田大学 政治経済学部 一般入試

※早慶レベルの大学ですと、英語の一般入試問題では、多くの学部で問題文もすべて英語で掲げられます。カッコ内の日本語は筆者が付け足したものです。

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これは、早稲田の政治経済学部の2014年度一般入試問題の一番最初の問題です。本文の中に( A )があるのですが、この問題は本文の内容を理解していなくても、空欄の前後を見て、かつ、文法事項を理解していれば答えることができます。ちなみに、( A )は

“As an Otis research fellow, Ms. Christy ( A )and on prestigious projects like the 1,483-foot-high Petronas Towers, in Malaysia, for a time the world’s tallest building.”

という文中に出てきます。
( A )の前にMs. Christy と主語があるので次に動詞が続くことが解ります。しかもMs. Christyは三人称単数なので、述語動詞は(a) gets に絞り込まれます。次に空欄直後の “and on prestigious projects”「名高いプロジェクト」に注目します。接続詞 and と同格の語句を作るために “on + 名詞” を作りたいですよね。そこで名詞となりうるのは problems が最適です。そこに “the + 最上級” の形容詞をくっつけて “the toughest problems”「最も困難な問題」が出来上がります。すると “gets …. on the toughest problems” という骨格が出来上がり、残る単語は to と work だけです。work on で「〜に取り組む」というイディオムになり、get + to不定詞で「〜するようになる」という意味を表すことができます。ですので、7つの単語を適切に並びかえると

gets   to  work   on   the   toughest  problems
(a)   (e)  (g)   (b)  (d)   (f)    (c)

となります!
問題文の指示によれば、2,4,6番目の記号を答えればいいので、正解は【(e), (b), (f)】です。

ちなみに完成された一文の日本語訳は
「クリスティ氏は、オーチス社のリサーチフェローとして、最も困難な問題だけでなく、しばらくは世界で最も高いビルであったマレーシアの高さ1,483フィートのペトロナスタワーのような名高いプロジェクトも手掛けている。」
となります。



このように早稲田の政経のような超難関大学の学部入試問題でも、不定詞は基本文法事項として出題がされます!文法が解っていれば解けるようなサービス問題です。不定詞に関する問題は、きちんと得点したい分野ですので、おろそかにしないように取り組みましょう!

最後に

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英語を使う上で、不定詞は、決して使わないことがない、むしろ必ず使われるものです。英語の文構造の根幹をなす一つとも言えます。

動詞の目的語となると不定詞と動名詞で混同してしまったり、不定詞のいろいろな用法が解らないこともあるかもしれません。しかし、解らないからと言って、決してそのままにしておいていいものではありません!不定詞はリーディングではもちろん、ライティングでも欠かせない文法です。不定詞の用法をしっかりと理解し、さらにはイディオムや独立不定詞などを英作文で使えると、採点官への知識のアピールとなり、強みとして活用できるようになります!

センター試験や一般入試での文法問題でも不定詞は必ず絡んでくるので、しっかりと理解して不定詞での失敗がないように目指して勉強を続けてくださいね(*^^*)♪

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現役でお茶の水女子大学に合格しました。お菓子が好きで、中でも和菓子が大好きです!みなさんのお役に立てれるような記事(主に国公立向け)を執筆しています。

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