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【関係代名詞】東大生が解説!絶対におさえるべき3つの用法

はじめに

高校英語において大きな関門の1つである、「関係代名詞」。

「制限用法って何を制限するんだよ…」
「前置詞が前にくるってどういうこと…?」
「whichって使い方色々ありすぎじゃない…?」

なんて思っているあなた。
今あなたがつまづいているところは、他の高校生もつまづきがちなところ。そしてそれゆえ、大学受験で出題されやすいところでもあるのです。
わからないまま放置しておくと、英語が足をひっぱり、志望校に合格できないなんてことになってしまうかもしれません。

この記事では、関係代名詞などの複雑な英文法を学ぶときの勉強法を説明したあとに、関係代名詞の難しいポイント、定期試験や大学受験で出題されやすい箇所を解説していきます。

関係代名詞を完璧にマスターして、ライバルに差をつけてしまいましょう!

関係代名詞の勉強法

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ここでは、関係代名詞の勉強法を説明します。
これは関係代名詞だけでなく、時制や助動詞など、複雑で難しい英文法すべてに使える勉強法なので、ぜひ実践してみてくださいね!

いろいろな角度から整理しよう

あなたは、日本史や世界史の単語を勉強するとき、どのように勉強を進めますか?
きっと、まずは時系列に沿って勉強し、そのあと文化史や政治史などの分野に分けて覚えたり、自分が苦手なところだけ覚えなおしたりするのではないでしょうか。

英語においてもそれは同じです。
教科書や参考書の流れに沿って勉強するのが基本ですが、自身で違う角度から文法事項を整理し、覚えることで、漏れなく暗記することができるのです。

たとえば、whichにはいろいろな意味・用法がありますが、教科書・参考書では、それらの用法は「疑問詞」「関係代名詞」「関係副詞」などの章に散らばって記載されており、whichの使い方をまとめてつかむことは難しいです。
そこで、「whichの意味・用法」などと題して、自分でノートやルーズリーフにwhichの用法をまとめましょう。そうすることで、複雑に思えた文法が整理され、覚えやすくなります。

文法用語は覚えなくてOK

目的格、所有格、関係副詞、主格、限定用法・・・

教科書・参考書の、関係代名詞の説明文には、わかりにくい文法用語がずらーっとならびます。しかし、これらの文法用語は覚えなくて大丈夫です。文法用語を理解しても、英語を使えるようにはなりません。文法の説明を理解するのには必要ですが、その都度インターネットで調べればいいからです。
むしろ、文法用語を用いた説明で文法事項をすべて覚えてしまうと、長文を読むスピードが非常に遅くなってしまいます。
入試において、「I met a man whose name is Jim.」という英文を読む際に、「whoseは所有格で、コンマがついていないから限定用法だ」なんて考えている暇などありません。「私はジムという名前の男に会った」と瞬時にわからなければいけないのです。

覚えるべきは例文

では、どうやって文法事項を覚えればいいのでしょうか。
ここでカギとなるのは、「例文」です。

ネットで文法用語を調べつつ、一通り解説を理解したら、あとは例文を暗記して使い方の習得に努めましょう。
英語は日本語と同じ、言語です。論理だけではすべては説明できず、感覚も多少必要になります。例文を暗記すると、文法を覚えられるだけでなくその感覚ごと身につけることができるのです。
この記事でも、各文法事項の説明の後に、説明の中で出てきた例文と、そのほかに覚えるべき例文をまとめています。

ただ、例文を覚えるという「インプット」だけでは完全に覚えられているか確認ができません。
空欄補充や和文英訳などの問題演習という「アウトプット」を通じて、暗記が不確かだった箇所を洗い出すことも必要です。

この記事の例文を覚えつつ、問題集で暗記の確認をする、というルーティンを回していきましょう。

関係代名詞ってそもそも何?

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それではまず、関係代名詞とは何なのかをおさらいしましょう。

関係代名詞とは、
「2つの文をつなげることば」です。

たとえば、
①I like the teacher.
②The teacher teaches me math.
という2文を、関係代名詞「who」を使えば
I like the teacher who teaches me math.
とすることができます。

そして、重要なのは、関係代名詞は「名詞の代わりをする」ということ。
この文だと、関係代名詞「who」は、「teacher」という名詞の代わりとして働いています。

この「名詞の代わりをする」というのは、あとで解説する関係副詞との違いを押さえる際に重要なので、覚えておいてください。

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関係代名詞の省略

ここでは、「関係代名詞の省略」について説明します。

何を省略できるの?

①I need a textbook which explains this era.(私はこの時代について説明している教科書が必要だ)
②I need a textbook which my sister bought last year.(私は姉が去年買った教科書が必要だ)

この2つの文はどちらもwhichを関係代名詞として使っていますが、「which」を省略できるのは②のみです。

①と②の違いは、「whichの直後に主語・動詞が両方ある」かどうか、です。そして、これは関係代名詞を省略できるかどうかの条件でもあります。

②のwhichのあとには、主語(my sister)と動詞(bought)が続いています。
一方、①は動詞(explains)はありますが主語はありませんね。このような場合は、whichが主語の代わりとなっているため省略ができないのです。

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例文集

( )で囲まれている関係代名詞は省略することができるものです。

①I need a textbook which explains this era.
ー私はこの時代について説明している教科書が必要だ
②I need a textbook (which) my sister bought last year.
ー私は姉が去年買った教科書が必要だ

③She is the person who is never afraid of making mistakes.
(彼女は間違いを犯すことを決して恐れない人間だ)
④She is the person who I respect the most in the world.
(彼女は私が世界中で1番尊敬している人だ)

非制限用法

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ここでは、非制限用法について説明します。
最初は理解が難しい分野ですが、訳し方を覚えてしまえば実はとても簡単なのです。

「非制限用法」って何?

簡単にいえば、
非制限用法は「関係代名詞の前にコンマをつけること」
です。
そして、コンマで文を区切って考えます。

説明だけだとわかりにくいと思いますので、例文を見てみましょう。

①Emily has a daughter, who is a professional musician.

これを訳す際には、コンマで一度文を区切って考えます。つまり、
「エミリーには娘が1人いる→そしてその娘はプロの音楽家である」という順に考え、
「エミリーには娘がおり、彼女はプロの音楽家だ」
という和訳になるのです。

一方、制限用法を使った文

②Emily has a daughter who is a professional musician.

では、コンマがなく文が区切れないため、
「エミリーにはプロの音楽家の娘がいる」
という和訳になります。

①と②の違いは、
①においてはエミリーの娘は確実に1人であるのに対し、
②においてはエミリーはプロの音楽家のほかにも娘がいる可能性がある、ということです。

つまり、②の「who is a professional musician」は「エミリーの娘の中の1人」を限定して修飾している、それゆえ「制限用法」と呼ばれているわけです。

ただ、「限定して修飾する」だとか、「制限用法」だとかを覚えていなくても、和訳を見れば①②の違いはわかるのではないでしょうか。
「コンマで文を区切って考える」
ということだけ覚えておけば、正しく意味がとれるかと思います。

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非制限用法が使える関係代名詞は?

この非制限用法、すべての関係代名詞に使えるわけではありません。
非制限用法が使えるのは、「which」「whom」「who」だけです!

これは非常に間違えやすいのですが、「that」は非制限用法では使えません。つまり、
Emily has a daughter, that is a professional musician.
とは言えないのです。whoやwhichはthatに置き換えられることがほとんどですが、この場合は置き換えられないので注意してください。

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非制限用法の応用

①文全体を修飾する関係代名詞
関係代名詞は基本的に名詞を修飾しますが、非制限用法の関係代名詞は、文全体を修飾することもあります。

たとえば、

He told me that the job was suitable to me, which was true.
ー彼はその仕事は私に向いていると言ったが、それは本当だった。

という文における「which」は、前の「He told me that the job was suitable to me」という文全体を修飾しているのです。

ちなみに、関係副詞の「when」と「where」も、文全体を修飾することができます。関係副詞についてはあとで説明します。


「文全体を修飾」と複雑なことを言いましたが、あれこれ考えるよりも、例文を読んで訳の感覚をつかむほうが楽だと思います。後述する例文集を確認してください。



②「, most+of+関係代名詞」

There were so many students at the classroom.
ー教室にはたくさんの生徒がいる。
I didn’t know most of them.
ー私はそのほとんどを知らない。

2文目の「them」は、1文目の「students」のことですよね。
この2語を関係代名詞の非制限用法を使ってつなげることで、1つの文に統合することができます。

統合するには、
「them」を、「them」が物なら「which」、人なら「whom」に置き換え、
「most + of + whichまたはwhom」をコンマの直後にもってくる
という工程が必要です。
この工程は複雑なので、例文を覚えるのが一番手っ取り早いです。
ただし、「who」は関係代名詞としては使えないということを覚えておいてください。

この工程をふんで2文を統合すると、

There were so many students at the classroom, most of whom I didn’t know.
ーその教室にはたくさん生徒がいたが、そのほとんどが知らない人だった。

となります。

また、most ofだけでなく、「some of」「all of」「each of」「a few of」「数量(one, two, a hundredなど)of」でも同様の文が作れます。

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例文集

①Emily has a daughter, who is a professional musician.
ーエミリーには娘がおり、彼女はプロの音楽家だ。

②He told me that the job was suitable to me, which was true.
ー彼はその仕事は私に向いていると言ったが、それは本当だった。

③There were so many students at the classroom, most of whom I didn’t know.
ーその教室にはたくさん生徒がいたが、そのほとんどが知らない人だった

④I have five dogs, three of which are poodles.
ー私は5匹犬を飼っており、そのうち3匹はプードルだ。

⑤I used to go to an international school, where I learned English.
ー私は昔インターナショナルスクールに行っており、そこで英語を学んだ。

前置詞と関係代名詞

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「前置詞が関係代名詞の前に来る」用法は、受験生がつまづきやすく、また大学受験で頻出のポイントの1つ。
ここを押さえることで、他の受験生に差をつけることができます。

どんなときに前置詞が関係代名詞の前に来るの?

まずは、
「これが私達が去年泊まった部屋だ。」
これの英訳を通して、「前置詞が関係代名詞の前に来る」とはどういったことなのか押さえていきたいと思います。

まずはこの文を、「これは部屋だ」「私達は去年この部屋に泊まった」という2文に分けて英訳すると、
This is a room.
We stayed at this room last year.
となりますね。
そして、2文両方にある「room」は同じ部屋を指していますので、「which」でつなげると
This is the room which we stayed at last year.
となると思います。

さて、この文では関係代名詞(この場合は「which」)以降に前置詞(この場合は「at」)があります。
この場合、その前置詞を関係代名詞の前に移動させることができるのです。

This is a room at which we stayed last year.

これが「前置詞が関係代名詞の前に来る」用法です。


ただし、「前置詞+関係代名詞」という形で用いることのできる関係代名詞は「which」と「whom」だけ。thatやwhoは使えないので注意してください。
「He is the person with whom I could talk easily.」とは言えますが、
「He is the person with who I could talk easily.」とは言えないということです。

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関係代名詞の前に持ってこれない前置詞とは?

ただし、「動詞+前置詞」の組み合わせの中には、関係代名詞の前に前置詞を持ってくることができないものもあります。

文法用語のみで説明すると複雑でわかりにくいので、例を出すと、
「listen to」「take care of」「bring about」「carry on」などなど。動詞と前置詞の組み合わせで1つの意味を持つものは、前置詞を切り離して関係代名詞の前に持ってくることはできません。
「This is the plan on which he has carried for so long.」とは言えない、ということです。

この「動詞と前置詞の組み合わせで1つの意味を持つもの」は、「熟語」というイメージで大丈夫です。
何が前置詞と切り離せて、何が切り離せないのか、というのは厳密には定まっておらず、ネイティヴの間でもゆれがあったりします。
なので、「熟語として習った動詞+前置詞の組み合わせは、前置詞を関係代名詞の前に持ってくることはできない」というイメージで問題を解いて、もし違ったらその都度覚え直す、という勉強の仕方が一番効率が良いと思います。

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関係代名詞と関係副詞の違いは?

さきほど関係代名詞は「名詞の代わり」と説明しました。
反対に、関係副詞は「副詞の代わり」です。副詞というのは、「動詞を修飾することば」のことです。

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先ほどの「これが私達が去年泊まった部屋だ」の例で考えてみましょう。
この文は「これは部屋だ」「私達は去年この部屋に泊まった」という2文に分けることができます。
これの後者に注目すると、「この部屋に」というのは、「泊まった」という動詞を修飾していますね。つまり、「この部屋に」つまり「at this room」というのは副詞ということになります。

ですから、
This is the room.
We stayed at this room last year.
は、関係副詞「where」を使って

This is the room where we stayed last year.

とすることができるのです。

気づいているかもしれませんが、この文での「where」は「at which」と同じ意味です。

at = 「に」
which = 「この部屋」
where = at + which =「この部屋に」
と考えればわかりやすいでしょうか。

つまり、

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なのです!


関係副詞は、「where」の他に、「when」「how」「why」があります。
例文集で使い方を確認しましょう。

例文集

①This is the room at which we stayed last year.
②This is the room where we stayed last year.
ーこの部屋は私達が去年泊まった部屋だ。

③I clearly remember the day when I met her for the first time.
④I clearly remember the day on which I met her for the first time.
ー私は彼女に初めて会った日のことをはっきりと覚えている。

⑤This is the reason which I couldn’t come for.
⑥This is the reason why I couldn’t come.
ーこれが私が来れなかった理由です。

⑦I know the way in which she mastered Engllish in a short period.
⑧I know how she mastered English in a short period.
ー私は、どうやって彼女が短い時間で英語を習得したのか知っている。

センター試験を解いてみよう

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さいごに、実際のセンター試験で出題された関係代名詞・関係副詞の問題を解いてみましょう。

( )に入れるのに最も適当なものを、下の①〜④のうちから一つずつ選んでください。

【1】平成28年度追・再試験 第2問・問3
Sand is the material ( ) glass is made.
①from which
②on which
③what
④which

参照:

http://www.dnc.ac.jp/albums/abm.php?f=abm00007155.pdf&n=2802-0901+eigo.pdf

【2】平成27年度追・再試験 第2問・問5
My teacher always try to create a learning environment ( ) all students can express themselves freely.
①that
②what
③where
④which

参照:

http://www.dnc.ac.jp/albums/abm.php?f=abm00004919.pdf&n=270420+eigo.pdf

【1】答え:①
「砂は、ガラスの材料である物質だ」という意味の文。
問題文より「砂はガラスの材料である」というのを「Glass is made from sand.」と表現しているのがわかるので、
「Sand is the material which glass is made from.」という文が導けます。
そして、前置詞である「from」を関係詞である「which」の前に持ってきて、
「Sand is the material from which glass is made.」
よって、正解は①です。

【2】答え:③
「私の先生はいつも、すべての生徒が自分自身を自由に表現できる学びの場を作ろうとしていた。」という意味の文。
「学びの場では、すべての生徒が自分自身を自由に表現できる」というのは「All students can express themselves freely in a learning environment.」と訳せます。
また、「学びの場では」は「表現できる」という動詞を修飾する副詞です。よって、
より「in which」または「where」が( )に入ることになります。
よって正解は③です。

最後に

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ここまで、関係代名詞の勉強法と、大学入試で出題されやすいポイントを説明してきました。
「省略」「非制限用法」「前置詞」「関係副詞」、それぞれしっかり覚えておきましょう!
あなたが関係代名詞を攻略して英語の成績を上げ、志望校に合格できることを願っています。

この記事を書いた人
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現役で東京大学 文科I類に合格しました。趣味は声楽で、8歳から10年やっていました。バドミントンのサーブが打てません。 得意科目は英語と数学で、国公立対策の記事を中心に執筆しています。勉強に悩んでいる方のお役に立てれば幸いです。

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